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胃がんステージ2、ステージ3とステージ4の抗がん剤治療と副作用と、治療の流れ

こんにちは。加藤隆佑です。私は、小樽協会病院というところで、がんの治療を専門にして、働いています。

今日は、胃がんの、ステージごとの治療法と、治療の分岐点をお話します。

この分岐点をしっかりと認識すると、よりよい治療結果にすることができます。

ステージ2、ステージ3とステージ4の治療については、特に詳しくお伝えします。順序だてて、説明していきますね。

段階1、生活習慣による胃がんの予防

ふだんから、食生活を工夫したり、体を整える漢方を飲むとよいです。

ピロリ菌の感染は、胃がんのリスクを増やします。ピロリ菌がいれば、除菌治療を受けましょう。胃がんのリスクを減らせます。

段階2、胃がんの早期発見

胃がんは、早期発見で、完治します。

早期発見のために、胃の内視鏡検査が有効です。定期的に、胃のカメラを受けると良いです。

段階3、外科的な手術ができる段階で、見つかった胃がんの段階(ステージ1、ステージ2、ステージ3)

安全に切除できる場合は、手術で胃がんを、切除してもらいましょう。

手術前の段階から、漢方を飲んだり、薬膳的な食事といった東洋医学的なことを、とりいれると、良いでしょう。体を動かすことも意識します。そのようにして、手術に耐え抜く力をつけることができます。

段階4、外科的な手術で、胃がんを取り除いた段階(ステージ1、ステージ2、ステージ3)

ここが大きな分岐点です。

再発の危険があります。再発の危険度によっては、抗がん剤治療を、受けることが、推奨されることもありあります。

ステージ2とステージ3の場合は、抗がん剤治療を受けることが推奨されます。

その場合は、負担のない範囲で抗がん剤治療を受けることは大切です。

以下のような抗がん剤を、投与されることが多いです。

TS-1
ゼローダ+オキサリプラチン

そのような治療により、再発率は、数%下がります。

しかし、それだけでは、十分な治療効果とは言えません。さらに、漢方や、薬膳的な食事といった東洋医学的なことを、加えましょう。

再発する確率を、さらに、0に近づけることができます。

この段階で、漢方や、薬膳的な食事を取り入れることは、非常に重要なのです。

877症例の胃がんの手術後の生存率と食生活の関連を検討した愛知がんセンターからの報告によると、豆腐を週に3回以上食べていると、再発などによるがん死の危険率が0.65に減り、生野菜を週3回以上摂取している場合の危険率は0.74になることが報告

さて、上記のデータは、胃がんの再発率と、食事内容に関係があるというデータです。

データでも、食事が、がんの治療成績に影響を与えることが、示されています。

胃の切除のために、思ったように食事が取れなくなることが、あります。また、ダンピング症候群で、悩まされることもあります。

そのような時も、薬膳的な食事を取り入れると良いです。

漢方の注意点ですが、適切な内容で、必要な用量をしっかり飲みましょう。そのようなことをしっかりと助言できる方から、漢方を提案してもらうと良いです。漢方は、インターネットでも、信頼できるものが、容易に入手できます。

この単元のまとめですが、がんの再発を抑えるのは、抗がん剤だけではなく、あなたの日常生活の工夫も、再発に対して大きな影響を与えることは知っておいてください。

補足ですが、ステージ1の場合は、手術後の抗がん剤の有効性はないとされているので、抗がん剤は投与されません。

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段階5、胃がんが、再発した場合、もしくは、ステージ4の場合

肝臓、肺、腹膜、複数のリンパ節に、がん細胞がある状態のことです。この状態は、がん細胞が、体に広く散らばっていると予想されます。

抗がん剤治療が中心となります。その治療により、体に広く散らばっているがんが、制御できたと予想される場合は、根治を目指した手術が、なされることがあります。

また、「ステージ4=末期がん」と、思われがちですが、ステージ4でも、完治される方は、います。

私が考える末期とは、自分の力で歩くことも食事をすることもできないほど、弱りきっている段階と考えます。そのような段階にならない限りは、受けるべき治療はあります。

また、ステージ4、もしくは、再発をした場合の抗がん剤としては、以下のものが用いられます。

・1番目に用いられる抗がん剤(以下のどれかであることが多いです)
ゼローダ+オキサリプラチン
TS-1+シスプラチン
TS-1単剤

・2番目に用いられる抗がん剤(以下のどれかであることが多いです)
パクリタキセル+サイラムザ
アブラキサン単剤

・3番目に用いられる抗がん剤(以下のどれかであることが多いです)
オプジーボ もしくは イリノテカン

がん細胞に、HER2というタンパクが認められれば、ハーセプチンが、併用されます。

長期にわたる治療になることが予想されます。

そこで、抗がん剤による副作用で、体力を失わないようにしないといけません。

副作用を抑えることが、大切になるということです。

主治医に、副作用対策をしてもらいましょう。例えば、最近は非常によく効く吐き気止めが、使えるようになりました。さらに、漢方も、吐き気をとってくれます。

漢方や薬膳的な食事は、よりよい治療結果にしてくれます。

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段階6、胃がんの再発やステージ4の段階で、初めに用いた抗がん剤が効かなくなったとき

ここも、1つの分岐点になります。

1番目に用いられる抗がん剤が思っていたほど効かなかったときや、長期間、効いていても、効かなくなったときのことです。

1番目に用いられるのは、以下のどれかであることが多いです。

ゼローダ+オキサリプラチン
TS-1+シスプラチン
TS-1単剤

まだ次の治療の選択肢があるから、大丈夫と考えることもできますが、治療の手詰まりの初期のサインともいえます。

この段階で、もう一度、治療の戦略を練り直すと、よいです。

もちろん、標準治療(ガイドライン)に準じる治療を受け続けることはよいです。

一方で、以下の選択肢も、検討します。

  • なんらかの治験も視野にいれることができないか?
  • 放射線治療や、手術を本当にすることはできないのか?
  • 漢方を取り入れていたならば、今のままの漢方でよいか?
  • ラジオ波で、局所コントロールができないか?

初回の治療が効かなくなったときに、漫然と主治医からの治療を受け続けるだけでなく、他の視点から、見直すとよいです。

先日も、そのような状況の方の遠隔診療を行いました。その方には、非常に受けるべき価値の高い治験があり、その提案をいたしました。さらに漢方も、提案しました。

この段階は、大きな分岐点なのです。

私の著書である抗がん剤治療を受けるときに読む本のp26には、ステージ4のがんを、食事療法で小さくさせた事例があります。

食事内容に気をつけることにも、注意を払ってください。さらに、漢方をたすと良いでしょう。

東洋医学的な治療により、がんを抑えることができるというデータは、複数あります。

  • 適切な西洋医療
  • 適切な食事内容
  • 適切な東洋医学

以上の3つのことをバランス良く、活用することが大切です。

一部の方は、一切の西洋医療を拒否されて、非常に偏った食事療法だけを行い、逆に、がんを悪化させている方もいらっしゃいます。

そのようなことは、避けて欲しいです。

病院の治療をうまく利用しつつ、適切な食事内容をとり、適切な東洋医学的なことを取りこむと、非常に良いのです。

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段階7、胃がんステージ4や再発の段階で、すべての治療をやり終えて、緩和ケアを提案される段階

そのような段階であっても、有効な治療があることがあります。

以下のような治療を模索する価値はあります。

  • なんらかの治験も視野にいれることができないか?
  • 放射線治療を、本当にすることはできないのか?
  • 漢方を取り入れていたならば、今のままの漢方でよいか?
  • ラジオ波で、局所コントロールができないか?
  • 血管内治療をする適応はないか?

西洋医学的な積極的な治療が難しいという結果になったとしても、漢方を取り入れれば、楽に、1日でも長く生きられることにつながります。

そして、痛みがあれば、しっかりとりましょう。モルヒネ(オキシコンチン、フェントス)もよいです。同時に、極力少ない量の痛み止めで、痛みをとる工夫も、必要です。

また、痛みをとることを不得手とする医師もいます。うまく痛みをとれないときは、他の医師に相談をすることも大切です。

抗がん剤や手術ができない段階であったとしても、やるべきことがたくさんあることは、覚えておいてくださいね。

漢方は、取り入れるべき治療の主役の1つです。緩和的な放射線治療も、有効なケースが多いです。

この段階における治療は、決まったルールがあるわけではないので、医師の力量が問われるところなのです。

胃がんに負けない体を作り、胃がんを克服していきましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

加藤隆佑

加藤隆佑

加藤隆佑

癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

医学部卒業後、秋田赤十字病院、手稲渓仁会病院で、消化器がんの診療に従事。現在は、小樽協会病院消化器内科主任医長

2015年には、緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」を出版させていただく機会をいただく。

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