1. TOP
  2. 乳がん
  3. 乳がんが、目に転移したときの症状と対処法を解説

乳がんが、目に転移したときの症状と対処法を解説

 2019/05/15 乳がん  

こんにちは。加藤隆佑です。

乳がんは、目に転移することがあります。

そのときの症状と、対処法をお伝えします。

乳がんが目に転移する頻度は?

乳がんが目に転移する頻度は、高いものではありません。

しかし、全身に乳がんが転移している場合には、4%の方に、乳がんに目に転移していたという報告もあります。

ちなみに、この4%の中には、全く症状がない方も含まれています。

目に転移をして、症状がでて、治療を要する場合は、4%よりも少ないでしょう。

また、目の転移は、以下のように分類されます。

  • 目の眼窩(眼球の入っている穴)、眼瞼(まぶた)への転移
  • 目の眼球への転移

眼球への転移は、さらに以下のように分類されます。

  • 脈絡膜への転移
  • ぶどう膜への転移
  • 視神経乳頭への転移
  • 網膜下への転移
  • 虹彩への転移

目に転移したときの症状は?

よくある症状は、以下のような症状です。

  • 物が二重に見える
  • 目の痛み
  • 視野障害
  • 視力低下

目への転移が原因で、緑内障、網膜はく離になることもあります。

そして、目への転移が疑われるときには、以下のような検査が必要になります。

  • 頭部MRI
  • 頭部CT
  • 視野検査など

注意点として、先ほどあげた症状は、目に転移していなくても、比較的よくでる症状です。

そして、万が一、これらの症状がでたとしても、大半のケースは、乳がんに転移によるものではないと診断されることになります。

目に転移したときの治療法

放射線治療が、非常によく効きます。

専門的な話になりますが、1日2グレイという量の放射線を15回から25回受ければよいでしょう。

注意点としては、目に転移したときの治療法は、広く知れ渡っていないことです。

放射線科の医師にとっては、目に転移したときの治療法は、放射線治療がよいとわかっていても、腫瘍内科、外科、眼科の医師は、そのことに精通していない可能性が高いです。

その結果、適切な治療が施されず、失明に至ってしまうことも、あります。

また、放射線治療を目に対して行っても、目のところ以外の乳がんの制御をしていくことも、必要です。

目のところ以外の乳がんを制御するために、知って欲しいことは、こちらで解説しています。

 

ライター紹介 加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医
小樽協会病院の消化器内科主任医長

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

がんの漢方外来も、運営

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」と、「大腸がんと告知されたときに読む本」を出版。

この記事を書いた著者のことを、もっとよく知りたい方はこちら

関連記事

  • 乳がんが再発した時の症状を、再発部位ごとに医師が解説!

  • 妊娠中の乳がんの治療方法について医師が解説

  • 乳がんステージ2の完治を目指す治療を医師が解説!生存率をもっとあげる工夫とは?

  • 乳がんのステージ4でも楽に余命を伸ばす!今すぐ効果がある治療を医師が解説

  • 乳がんの腫瘍マーカーであるCEAやCA15-3などについて医師が解説

  • アベマシクリブ(ベージニオ)のホルモン受容体陽性乳がんへの効果と副作用を解説