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乳がんのステージ4でも克服を目指す!再発転移した部位別に、治療法を医師が解説!

こんにちは。加藤隆佑です。がん治療専門医として、小樽協会病院という総合病院で勤務しています。

さて、今日は、乳がんについてのお話です。乳がんで、ステージ4や再発といった手術ができない状況ですと、長くは生きられないと、途方にくれているかもしれません。しかし、必ずしも、そうではありません。

油断ができない状況であることは事実ですが、劇的に良くなる方がいらっしゃります。

希望を持ちつつ、治療を受けていきましょう。

乳がんを克服するために、これだけは知っておいてほしいことを書きます。

あなたが、副作用で苦しんでいるならば、もっと楽に治療を受けることも、できるようになります。

そして、乳がんを克服する確率を、跳ね上げていきましょう。

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目次

ステージ4や再発で、抗がん剤治療は、本当に必要なのか?

ステージ4や再発の乳がんでは、肝臓、肺、腹膜、複数のリンパ節に、がん細胞がある状態のことです。がん細胞が、体に広く散らばっていると予想されます。

手術では、がんをすべて取り除けません。

一方で、抗がん剤であれば、体の血流にのって、体中にひろがったがん細胞に、がんを倒す薬の成分を、行き渡らせることができます。

うまく抗がん剤が効いてくれると、がんを抑えることに、非常に役立ちます。抗がん剤は、必要な治療の1つであることは、明白でしょう。

その治療により、体に広く散らばっているがんが、制御できたと予想される場合は、根治を目指した手術が、なされることも、あります。

ステージ4、再発をした場合の乳がんの抗がん剤は、どのくらいの効果がある?

乳がんにも、いろんな顔つきがある。

乳がんの細胞には、いくつかの顔つきがあります。

顔つきを決める1つの要素が、がん細胞の中に、ホルモン受容体があるか、無いかです。ホルモン受容体があると、女性ホルモンが、がんの増殖を促すことになります。

そして、ホルモン受容体を邪魔するお薬を使えば、がんの増殖を止められることになります。

がんの顔つきを決めるもう1つの要素が、HER2というタンパクがあるか、無いかです。

HER2というタンパクがあれば、HER2を遮断するお薬を用いると、がんは、小さくなります。

以上のことを踏まえて、以下のような4つのグループにまとめられます。ちなみに、下記にある表の中に書いてある「陽性」の意味は、「検査してみると、反応が認められる」という意味です。

乳がんの顔つきに応じた薬を用いれられると、効果は期待できる。

ホルモン受容体が陽性ならば、「ホルモン療法」と「抗がん剤治療」が中心となります。

HER2陽性ならば、「HER2たんぱくを標的とする分子標的薬」と「抗がん剤治療」が中心となります。

ホルモン受容体とHER2が陽性ならば、「HER2受容体を標的とする分子標的薬」、「抗がん剤治療」、「ホルモン療法」が中心となります。

具体的には、以下のものが用いられます。

ホルモン療法に用いられる薬

  • アナストロゾール(製品名は、アリミデックス)
  • エキセメスタン(アロマシン)
  • レトロゾール(フェマーラ)
  • タモキシフェン(ノルバデックス)
  • トレミフェン(フェアストン)
  • フルベストラント(フェソロデックス)

最近は、ホルモン療法の際に、アフィニトールやイブランスといった分子標的薬を併用する選択肢も、でました。

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抗がん剤治療で用いられる薬で、切れ味の良いもの

  • ドセタキセル+シクロホスファミド(エンドキサン)(TC療法)
  • エピルビシン+シクロホスファミド+フルオロウラシル(FEC療法)(FEC療法の代わりに、AC療法などが用いられることもあり)
  • ドセタキセル、パクリタキセル、もしくはアブラキサン
  • TS-1単剤(もしくはゼローダ単剤)

抗がん剤治療で用いられる薬で、それほど切れ味が良くないもの

エリブリンメシル酸塩(製品名はハラヴェン)、ジェムザール(ゲムシタビン)、ビノレルビン(ナベルビンなど)、イリノテカン

抗がん剤は、強い副作用が、でることもあります。

従って、副作用に耐えられる体力を維持することが、非常に重要なのです。

また、副作用に耐えられる体力がない方は、抗がん剤を受けるべきではありません。逆に、寿命を短くすることに、なりかねません。

HER2受容体が、がん細胞にある時に用いられる薬(分子標的薬)

  • トラスツズマブ(ハーセプチン)+ペルツズマブ(パージェタ)→パクリタキセルという抗がん剤と併用されることが多い
  • トラスツズマブエムタンシン(カドサイラ)
  • ラパチニブ(タイケルブ)→ゼローダという抗がん剤と併用されることが多い

抗がん剤治療に手詰まり感がでてくるときの対処法

ステージ4の乳がんの治療法のところに、「切れ味のよい抗がん剤」と、「切れ味の良くない抗がん剤」という分類になっていることに、気づかれたでしょうか?

切れ味のよい抗がん剤は、かなりの治療効果を期待できます。そして、切れ味のよい抗がん剤を優先的に使っていくことになります。

しかし、切れ味のよい抗がん剤を用いても、がんが制御できなくなり、「切れ味のそれほど良くない抗がん剤」の選択肢しかない段階が、来ることがあります。

具体的には、以下のようなお薬の選択肢しかない場合です。

ハラヴェン、ジェムザール、ナベルビン、イリノテカン

そのような場合は、抗がん剤治療の副作用によって、体力を消耗する割に、がんが制御できないという結果に終わることも、珍しくありません。

体力の消耗が激しい時は、無理に抗がん剤を受けないほうが、よい時もあると言えます。

無理な治療が、寿命を短くするのです。

また、切れ味の良い抗がん剤の選択肢がない段階において、以下のような治療法を受ける価値がないかを、検討してもよいでしょう。

  • なんらかの治験
  • 放射線治療
  • ラジオ波
  • 血管内治療

上記の治療法がとても有効な場合であっても、主治医がそのことを提案してくれるケースは非常に少ないです。なぜならば、そのことに関して、主治医が詳しくないからです。

主治医が提案してくれなくても、有望な治療法があることが珍しくないことを、覚えておきましょう。

セカンドオピニオンを利用して、別の治療法を模索することも必要なことも、あるのです。

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ちなみに、抗がん剤の効果は、以下のように、判断します。

2ヶ月間ほど、治療を行った上で、「CTや、がんの増え方の指標の1つである腫瘍マーカーの採血」で、治療の効果を判定

がんの勢いが強く、余裕がない場合もあります。その場合は、もっと短い期間で、効果判定をします。

適切なタイミングで、抗がん剤の効果の判定をすることが大切なのです。

適切なタイミングで、やってもらえるかは、医師の腕による部分も、多いところです。

「もっと早い段階で抗がん剤の効果判定を行い、別の抗がん剤を変更しておけば、もっと長く元気に過ごすことができたかもしれない。」ということも、あるということです。

さて、乳がんの抗がん剤は、よい薬がでています。非常に長い期間、元気に過ごされる方も多いです。

先日、私が担当した方は、肺に転移して、もう少しで15年になる方でした。

ずっとがんの成長は抑えられています。

また、ステージ4であったとしても、一部の人は、劇的に効いて、手術ができるくらいになることもあります。

そして、寛解の状態がずっと続くこともあります。

だからこそ、治らないと決めつけないで、治療を受けるというスタンスは必要です。

腫瘍マーカーが増加してきたら、どうしたらよい?

定期検査の検査結果で、腫瘍マーカーが少し上昇することがあります。腫瘍マーカが少し上がった程度では、不安に思う必要はありません。

しかし、右肩上がりに上昇する場合は、注意が必要です。

たとえ、正常域内であったとしても、右肩上がりに数値が上昇するときは、再発の兆候であることが多いです。

治療に、なんらかの工夫を付け加えないといけないサインと、言えるかもしれません。

乳がんの5年生存率を、実際は、高くすることはできる。

 


さて、上記のデータは、2006年から2008年の間に、乳がんの診断や治療を受けた患者様に基づいたデータです。

つまり、10年前の治療に基づくものですので、現在の発達した治療であれば、よりよい治療成績になっています。

以前に比べれば、乳がんの治療効果は、高っているのです。

さて、なかには、ステージ4でも、画像上、がんが、指摘できない状態に持っていく事ができるケースもあります。1つ事例をあげます。

ステージ4でも治ることがあるということを示すために、乳がんよりも、難治性のがんである膵臓がんを例にだして、お話しします。

肝臓転移があり、ステージ4の診断。抗がん剤治療で、肝臓の転移は消失。

しかし、膵癌のがんの部分は、大血管を巻き込んでいて、手術では、とれない状態。しかし、これ以上の抗がん剤治療の継続は困難であり、手術を試みることになる。

お腹の中を手術で見てみると、血管を巻き込んでいる部分は、がんではなく、治療により繊維化した部分であることが、判明。

最終的に、手術で、がんを取り除くことができる。

抗がん剤の効果を、増強させることは、できる。

抗がん剤治療の効果を、よりよいものに、することは、できます。例えば、ハイパーサーミア(温熱療法)を併用することも、よいでしょう。

よりよい治療結果につながるというデータも、複数あります。

保険診療で受けることも、できます。

東洋医学を併用すると、よりよい治療結果につながるというデータも、複数あります。


一方で、これらの治療は、十分に普及していないのも、事実です。主治医は、その治療のことを知らないがために、「そんな治療は、役に立たない」と言われる方も、います。

私も、以前は、そのように感じていました。しかし、効果を肌身で感じてからは、「ハイパーサーミア」や「漢方」は、非常に有効な治療の1つと確信しました。

幸いなことに、最近は、漢方に理解を示してくれる医師が、増えてきています。

大切なところなので、もう一度、書きます。

病院の治療は、データも豊富であり、重要な治療法であることは、事実です。その治療法に、「ハイパーサーミア」や「漢方」といった枝葉をつけると、もっとよいです。副作用を減らすことにも、つながります。

あなたの今の治療に、簡単に取り入れられることを、つけ加えていきましょう。

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免疫療法は、効果があるのか?

免疫療法には、2種類あります。1つ目は、保険診療で認可されている免疫チェックポイント阻害薬のことです。例えば、オプジーボといった薬剤です。

そして、ここでお話しするのは、自由診療で用いられる免疫療法です。リンパ球や樹状細胞といった免疫に寄与する細胞を、あなたの体のなかに、注入する治療のことです。

「データが乏しく、値段も高く、効果もほとんどない」と主張される医師は、多いです。

しかし、本当なのでしょうか?

ここでは、詳細は割愛しますが、結論から言うと、「抗がん剤と併用することによって、がんを非常に縮小させることのできること」は、頻度は低いながら、あります。

そうである以上、一部の方には、有効な治療法であると考えるのが妥当です。

抗がん剤の副作用を、もっと取り除くことが、できる。

抗がん剤の副作用で、寿命が短くなることがある。

抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えます。

特に髪の毛、口や消化管などの粘膜、あるいは血球をつくる骨髄は、影響を受けやすいです。その結果、脱毛、口内炎、下痢が起こったり、白血球の数が少なくなることがあります。

その他、全身のだるさ、吐き気、手足のはれ、しびれ、心臓への影響として動悸(どうき)、肝機能障害、腎機能障害が出ることもあります。

こうした副作用が、どの程度出るかに関しては、個人差があります。

副作用が著しい場合には、抗がん剤の量を減らしたり、抗がん剤治療の中断を検討することもあります。

副作用がひどいと、体力を消耗するからです。高齢の方ですと、そのことがきっかけで、寝たきりになることもあるのです。

そのようなことは、寿命が短くなることにも、つながります。

あなたが、辛いと思っている副作用を、主治医に、しっかり伝えましょう。あなたが、伝えないと主治医に分かってもらえない副作用があるのです。

副作用対策をしてもらいましょう。

最近は副作用を、かなり取り除けるようになっていますよ。

抗がん剤の副作用を取り除くために、◯◯を伝えないといけない。

例えば、以前は、吐き気で悩まれる方が、非常に多かったです。しかし、最近は、そのようなことは、減りました。非常によく効く吐き気止めが、使えるようになったからです。

以前とは、比べものにならないくらいに、吐き気に悩まされずに、治療を受けられるようになってきています。

そのような事実があるにもかかわらず、吐き気に悩まされながら治療を受けられている方がいらっしゃるのも、事実です。

その原因として、以下の理由があげられます。

  • 副作用で苦しんでいることを、主治医が把握できていない。
  • 主治医が副作用対策を熟知していない。

本来であれば悩まなくてもよい症状に、悩まされることは、多いです。

普段から、医師とのコミュニケーションを、しっかりとることが、必要です。どうしても、副作用がとれない場合は、セカンドオピニオンで、他の医師の意見を聞きましょう。

私の外来にも、そのようなお悩みで、受診される方は、いらっしゃいます。

副作用の原因で、もう一つ忘れてはいけない理由は、過剰な量の抗がん剤が投与されていることがありることです。

もう少し具体的にお伝えします。

抗がん剤は、体重と身長から、投与量を計算しますので、体重が減ったならば、抗がん剤の量を、減量しないといけません。

しかし、なんらかの理由で体重が減ったにも関わらず、従来の体重の量で計算された抗がん剤の量が、投与されていることがあるのです。

それは、過剰な量の抗がん剤になり、強い副作用がでることになります。

体重の1kg程度の増減は、気にしなくてもよいですが、それ以上の体重の増減のときは、主治医に伝えるべきです。

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抗がん剤による口内炎は、もっと楽にできます。

エレンタールという栄養ドリンクがあります。これを飲むと、抗がん剤によってできる口内炎を減らすことができるというデータがあります。

データの数は少ないのですが、その効果を実感して、診療に利用している病院も複数あります。

私もエレンタールの効果に驚き、よく用います。

広く普及していない治療で、あなたの主治医が知らない治療法であったとしても、効果的な治療法は、あるということは、覚えて欲しいです。

ちなみに、私の著書にも、エレンタールの効果のことを、書いています。

諦めないでいろいろ調べてみると、あなたの悩みを解決できる方法があるものです。

ちなみに、私は、広くは普及していない治療方法であったとしても、しっかりリサーチします。

そして、再現性の高い効果があるものは、ブログなどで、書いています。

標準的な治療だけが、治療でないことは、知っておいて欲しいです。

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抗がん剤による吐き気は、もっと楽にできます。

抗がん剤の副作用である吐き気を、もっと取り除くことは、できます。

最近になって、非常に効果のある吐き気止めがでたからです。

しかし、その薬を主治医が適切に用いることができないために、吐き気を取ることができていないケースを、たまに見かけます。

そのような可能性があるときには、セカンドオピニオンなどで、他の医師の意見を仰ぐのも、よいでしょう。

また、あなたが、吐き気で辛い事を、伝えたつもりでも、伝わっていないことは、多いです。

そのような場合は、主治医に伝えたいことを、短い手紙に書いて、外来の診察の前に渡すとよいでしょう。

確実に、あなたの伝えたい事が伝わります。

あらゆる手段を使って、吐き気を楽にしましょう。体力の低下につながるので、必ず解決しないといけない副作用の1つです。そして、多くの場合が、解決できる副作用でもあります。

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抗がん剤によるしびれは、もっと楽にできます。

すい臓がんで、よく用いられる抗がん剤の1つであるアブラキサンやパクリタキセルです。そして、特に注意しないといけない副作用があります。

それは、しびれです。専門用語では、末梢神経障害と呼ばれます。

後遺症としてしびれが残り、自分で歩く事が困難になったり、ボタンを自分でつけれなくなることもあります。

しびれに関しては、適切な対処が必要です。

主治医には、しびれがでたときには、報告して、適切な対処をしてもらいましょう。

しびれは、標準療法で用いられる方法では、十分に改善しないこともあります。そのような場合であっても、しびれを改善させる方法は、あります。

また、しびれが、なるべく、出現しないようにする予防法もあります。

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転移した部位に合わせた特殊な治療法と症状

肝転移と症状

肝臓に転移していると、ステージ4の段階になります。したがって、ステージ4の治療に基づいた治療を受けることになります。つまり、抗がん剤治療です。

肝転移が少数の数であり、肝臓以外にがんが存在せず、さらに、肝転移の状態が長期間にわたって落ち着いているときは、以下の治療法が検討されることもあります。

放射線治療
手術

症状に関してですが、「転移したがんが、肝臓の大半を、占拠した段階」に至ってから、肝転移による症状が、でることが多いです。

例えば、黄疸といった症状です。その位がんが広がらないと、症状がでないことが多いのです。

また、「肝機能障害がでたから、肝臓の転移が、悪化したのであろう」と心配される方が多いですが、そうではありません。大半のケースは、抗がん剤などによる肝機能障害か、「転移したがんが、胆管という胆汁の流れ道を塞ぐこと」による、肝機能障害や黄疸です。

リンパ節転移と症状

リンパ節転移が、一部分だけにとどまるときは、手術や、放射線治療を検討することもあります。

しかし、その治療だけでは、再発することが予想されるので、追加の治療として、薬物治療が必要となります。

一方で、広い範囲に転移している場合のリンパ節転移は、手術で取り除くことは、不可能であり、抗がん剤治療が中心となります。

転移したリンパ節が一部分だけしかないならば、放射線治療を行うこともあります。

また、症状としては、大きく腫れたリンパ節が、神経に触れると、痛みがでます。腫大したリンパ節が、臓器を圧排すれば、それに伴う症状が出ます。例えば、転移して腫大したリンパ節が、胆汁の流れ道を、押しつぶせば、黄疸が出現するといった感じです。

どの部位のリンパ節に転移して、さらにそのリンパ節がどの程度、腫れるかによって、症状は異なります。

腹膜播種と症状

お腹の中に、腹膜という部位があります。そこに、種がまかれるように、バラバラと、がんが広がることです。ステージ4に該当します。ステージ4の治療に準じた治療、つまり抗がん剤治療が中心となります。

さて、抗がん剤で制御がうまくいかない腹膜播種を制御するための、特殊な治療法があります。

お腹の中に、直接抗がん剤を投与するという方法です。腹腔内化学療法と言われます。腹腔内のがん細胞を制御するのに、有効な治療法です。

それによって、腹膜播種が綺麗に、切れるケースも、珍しくありません。

問題点として、この治療法が広く普及はしておらず、一部の施設でしか行われていないことです。

また、腹膜播種が進むと、腹膜というお腹の膜に炎症がおこり、腹水がたまります。それがひどくなると、お腹がパンパンになったり、手足がむくみます。

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乳がんによる腹水多量で、お腹がパンパンになったときの治療法

さて、腹膜播種がひどい状況になると、腹水がでます。腹水の量が非常に多いと、食事量が減り、全身の状態が悪くなることがあります。

そのような状況での、抗がん剤治療は、副作用のリスクが高くなるので、慎重に行わないといけません。

前述した腹腔内化学療法は、比較的副作用が少ない治療なので、全身状態がそれほどよくなくて、体力が消耗していても、安心して受けることができます。

また、腹水でお腹が張って辛いという症状をとるために、小さな針をお腹に一時的にさして、腹水を抜くことがあります。注意点として、腹水だけを抜くと、体の栄養成分も、抜けてしまうということです。

そのことを避けるために、腹水を抜いた後に、腹水を「ろ過+濃縮」して、腹水の中の栄養分だけを体内に戻す、腹水ろ過濃縮再静注法(CART)を行うことがあります。

骨転移と症状

乳がんは、骨に転移しやすいがんです。

再発の場合も、骨転移として再発するケースが、多いです。

さて、骨転移に対する治療としては、薬物療法と、放射線治療です。

薬物療法では、骨粗しょう症の治療薬を用います。骨の転移による骨折を予防するためです。具体的には、ビスフォスフォネート製剤やデノスマブという名称の薬を服用します。

放射線治療では、痛みの緩和や、骨折の危険性が高い場合に、行われます。

同時にステージ4や再発に準じた薬物療法(抗がん剤治療、ホルモン剤)になります。

症状としては、骨の痛みや、骨折です。

脳転移と症状

脳転移の症状は,頭痛,嘔吐,麻痺,けいれんなどですが,転移する場所によっても症状が異なります。また、小さな転移巣でもけいれんなどの症状が出ることもあれば,相当大きくなるまで症状が出ない場合もあります。

さて、脳転移には、放射線治療による効果が期待できます。

脳全体に放射線を照射する「全脳照射」と、転移がある部分にのみ放射線を照射する「定位放射線治療」があります。

転移の個数が少ない場合は、「定位放射線治療」になります。転移の数が多い場合は、「全脳照射」になります。

「全脳照射」に「定位放射線治療」が併用されることもあります。

同時にステージ4に準じた薬物療法(抗がん剤治療、ホルモン剤)になります。

ちなみに、「定位放射線治療」は、ピンポイント照射と言われ、高用量の放射線を当てます。

その治療により、脳に転移したがんを、完全に消すこともできます。

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乳がんによる背中の痛みは、もっと、とる事ができる。

乳がんの治療を受けるときに、最も大切なことは、症状をとることです。

痛みがあるときは、痛み止めを飲む事になります。なかなかとれない痛みであるならば、モルヒネといった医療用麻薬を用いることに、なります。

痛みをとることを中途半端にして、治療を受けるべきでは、ありません。

痛みがある結果、食事量が減ったり、睡眠不足になって、体力が落ちる事もあります。体力が落ちると、病院の治療に耐えられなくなる事も、珍しくありません。

症状をとること、そして、体調を整えることを、第一目標にしましょう。その上で、病院の治療を受けましょう。

乳がんの治療では、その部分が、肝要になります。

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乳がんステージ4や再発の乳がんは治る?それとも、末期で余命を数える段階?そして末期症状とは?

「ステージ4、再発=末期がん」と、思われがちですが、ステージ4でも、完治される方は、います。

私が考える末期とは、自分の力で歩くことも食事をすることもできないほど、弱りきっている段階と考えます。そのような段階にならない限りは、受けるべき治療はあります。

また、ステージ4(もしくは再発)にも、いろんな状況が想定されます。

肝臓に転移が1つだけある方
肺や肝臓に無数の転移のある方
すべての抗がん剤治療を試み、治緩和ケアを提案される方

上記の通り、ステージ4(もしくは再発)といっても、いろんな段階があるのです。

ステージ4や、再発であっても、寛解にもってこれることも、あるのです。


さて、ここでは、効果の期待できる抗がん剤治療が提案することができない段階の対応について、詳しくお伝えします。

このような段階は、病気に伴う心と体の痛みを和らげる治療、つまり緩和医療が中心となります。

痛みがあるときは、痛み止めの薬の量を調節する。
精神的に落ち込んでいるときは、カウンセリングを受けたり、抗うつ薬の量を調節する。

そのような治療を中心に行います。

もちろん、がんと診断された時期から、上記のことは、同時並行でおこなっています。「効果の期待できる抗がん剤治療が提案できない段階」は、そのことを、より強化していくとういことです。

この段階における治療は、決まったやり方があるようで、ありません。かなり、医師の力量が問われるところなのです。

そして、緩和医療をうけていただくことも、より長く生きていくことにつながることは、証明されています。

抗がん剤、手術、放射線治療だけが、より長く生きていくための治療ではないことを忘れてはいけません。

そのような治療を受けなくても、体調を整えることを心がけるだけでも、より長く生きていくことに、つながります。

そして、毎日の生活に、楽しみを持ちながら、生活できるようにしましょう。

ここまでについて、いかがでしょうか?

乳がんの治療の概要を分かっていただけたでしょうか?

あなたが、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、乳がんによる症状が楽になることもあります。

あなた自身も、乳がんを克服するために、知ってほしいことは、こちらにも、書いています。

 

治療歴15年目のがん治療専門医によるがん治療のサポート

抗がん剤治療を受けるときに読む本

手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。

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ライター紹介 ライター一覧

加藤隆佑

加藤隆佑

加藤隆佑

癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

医学部卒業後、秋田赤十字病院、手稲渓仁会病院で、消化器がんの診療に従事。現在は、小樽協会病院消化器内科主任医長

2015年には、緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」を出版させていただく機会をいただく。

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