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膵臓癌のステージ別と転移再発した時の治療法を医師が解説!ステージ3でも完治を目指す!

こんにちは。加藤隆佑です。総合病院でがん治療を専門として働いています。

さて、今日は、すい臓がんのステージごとの治療方針をお話します。

また、生存率をあげたり、再発率をさげるために、取り入れるべきことがあります。

さらに、ちょっとした工夫で、抗がん剤の副作用をへらして、がんの治療で体力を消耗しないようにすることは、できます。

そして、すい臓がんによる症状と、症状を抑える方法があります。ステージ3であっても、完治を目指すことはできます。

そのために、私の16年間のすい臓がん治療の経験と、医学的なデータをもとに、膵臓がんを克服するコツを説明いたします。

膵臓がんの初期症状(自覚症状)と、その取り除き方

膵臓は、胃の後ろの深部にあります。がんが発生しても症状が出にくく、早期の発見は非常に難しいです。

症状がでるとしたら、腹痛、食欲不振、黄疸(体が黄色くなること)、腰や背中の痛みです。糖尿病を発症することもあります。

しかし、これらの症状は、すい臓がん以外の理由でも起こることがあります。従って、そのような症状のときは、病院で検査を受ける必要があります。

さて、膵臓がんの診断がついたときに、最も大切なことは、症状をとることです。

痛みがあるときは、痛み止めを飲む事になります。なかなかとれない痛みであるならば、モルヒネといった医療用麻薬を用いることに、なります。

腹腔神経叢ブロックという治療で、痛みが劇的によくなることもあります。

痛みをとることを中途半端にして、治療を受けるべきでは、ありません。

痛みがある結果、食事量が減ったり、睡眠不足になって、体力が落ちる事もあります。体力が落ちると、病院の治療に耐えられなくなる事も、珍しくありません。

症状をとること、そして、体調を整えることを、第一目標にしましょう。その上で、病院の治療を受けましょう。

膵臓がんの治療では、その部分が、肝要になります。

膵臓がんのステージの決め方

超音波検査、CT、MRI、PETなどを行います。

これだけの検査で、大半のケースで、膵がんという診断ならびに、膵がんの広がりが、分かります。

実は、典型的な膵がんであれば、画像診断(CT並びに超音波検査)だけで、診断ができるのです。

しかし、念のために、内視鏡を用いて細胞を採取する検査を行った上で、細胞レベルでも、がんがあることを確認した上で、治療に踏み切るケースは、多いです。

うまく細胞が採取されずに、がん細胞の存在が、証明されないこともあります。そのような場合は、画像所見で、典型的な膵がんの所見ならば、治療に踏み切ることになります。

また、手術を視野にいれている場合は、PETの検査は、受けるべきです。

CTやMRIではステージ4の診断にならなくても、PETの検査をしたら、「実はステージ4で、手術の適応がない」と判明することがあるからです。

ステージは、CT、MRI、PETより決定します。ステージの詳細は以下の通りです。

膵がんステージ1:膵がんの大きさが、2センチ以下

膵がんステージ2:膵がんの大きさが、4センチ以下

膵がんステージ3:膵がんが、腹腔動脈、上腸間膜動脈、もしくは総肝動脈へ及ぶ。

腸や肝臓を栄養する血管に、膵臓がんが及ぶと、ステージ3になります。

大きさだけでいえば、ステージ1である15ミリという非常に小さながんが、腹腔動脈に食い込めば、ステージ3になるということです。

膵がんステージ4:肺、肝臓、腹膜といった臓器に、転移がある。

すい臓がんのステージに応じた治療法

すい臓がんステージ1、ステージ2の治療

手術で、膵臓がんを取り除きます。

その後は、抗がん剤治療を短期間受けることにより、再発率をさらに下げます。

用いる抗がん剤として、TS-1という飲み薬の抗がん剤になります。

再発の危険度は、非常に高いです。その後、何も治療を受けなければ、8割の方は、再発します。

再発を抑えるために、TS-1という抗がん剤を1年飲むことが大切です。

そのような治療により、再発率は、数%下がります。

5年間無再発でいられる割合を、約35%まで上げることができるのです。

そうはいっても、ステージ1やステージ2といっても、残念ながら、5年生存率が、高いわけではありません。手術で弱った体に追い打ちをかけるように、再発ケースも、珍しくありません。

そのようなときは、打つ手がありません。体が弱っていて、追加の治療を十分にできないからです。


そこで、最近は、ステージ1やステージ2の膵がんで、手術で切除できると予測されても、「手術前に、放射線治療と抗がん剤治療(もしくは抗がん剤治療だけ)」で、がんを縮小させてから、手術に踏み切るという流れが、台頭しています。

私も、そのような治療法を提案することが、多くなりました。

抗がん剤以外にも、膵がんの再発率を減らす方法はある。

漢方や、薬膳的な食事といった東洋医学的なことを、加えましょう。

再発する確率を、さらに、0に近づけることができます。この段階で、漢方や、薬膳的な食事を取り入れることは、非常に重要です。

例えば、以下のような医学的なデータがあります。

—–

877症例の胃がんの手術後の生存率と食生活の関連を検討した愛知がんセンターからの報告。

豆腐を週に3回以上食べていると、再発などによるがん死の危険率が0.65に減り、生野菜を週3回以上摂取している場合の危険率は0.74になる。

—–

上のデータは、「胃がんにおいて、食事内容と治療成績に関連がある」というものです。

これは胃がんにおけるお話ですが、膵臓がんでも同じでしょう。

がんを抑えることと、食事内容には、強い関係があることを、知っておいてほしいです。

また、漢方は、適切な内容で、必要な用量をしっかり飲みましょう。

しかし、そのようなことをしっかりとやっていただけるとところは、多くはありません。そのような知識のある漢方医の助言を求めることも、大切です。

そして、漢方は、インターネットでも、信頼できるものが、容易に入手できます。

それ以外の注意点として、膵臓の切除のために、思ったように食事が取れなくなることが、あります。

膵臓の手術は、他のがんに比べると、体に、負担がかかるのです。

そこで、食事の食べ方を工夫したり、薬膳的な食事を取り入れると良いです。

つまり、以下の3つのことをバランス良く、活用することが大切です。

  • 適切な西洋医療
  • 適切な食事内容
  • 適切な東洋医学(漢方)

すい臓がんステージ3の治療

腸や肝臓を栄養する血管に、膵臓がんが及ぶと、ステージ3になります。

そのような血管に、「少し接する」程度の膵がんであれば、手術で切除することはできます。しかし、手術をしても、再発率が高いです。

そこで、手術の前に、「抗がん剤+放射線治療(もしくは抗がん剤治療単独)」による治療で、がんの縮小を図った上で、手術をするのが、主流になってきています。

また、腸や肝臓を栄養する血管に、「深く食い込んでいる」場合は、手術で切除することはできません。

その場合は、「抗がん剤+放射線治療(もしくは抗がん剤単独)」による治療で、縮小を図ります。

そして、手術ができるくらい縮小した場合には、手術を検討します。


先ほど、放射線治療と書きましたが、もし経済的な余裕があるならば、重粒子線治療を、検討してもよいでしょう。

重粒子線治療の方が、よりよい治療結果が期待できるケースがあることを、忘れてはいけません。

ここで、1つ特殊な手術法をご紹介いたします。

腹腔動脈合併尾側膵切除術(DP-CAR)です。

「腸や肝臓を栄養する血管の1つに、腹腔動脈というのがあり、ここに食い込んでいると手術ができない」というお話を、先ほどしました。

しかし、腹腔動脈に深く食い込んでいても、DP-CARならば、がんを、安全に切除することができるのです。

仮に切除したとしても、術後に、再発率が高いことは、避けられません。従って、手術前に、「抗がん剤+放射線治療(もしくは抗がん剤単独)による治療」を受けるか、手術後に、抗がん剤治療を受けるかが、必要になります。

ここまでのことで、大切なことを、まとめます。

膵臓がんは、手術単独では、なかなか完治にもってこれません。抗がん剤治療を併用することが、必須です。

だからこそ、手術を受けたあとに、抗がん剤治療を受けられるだけの体力を残すことも、大切です。

病院で手術を受けた時には、リハビリをがんばって受けて、体力をつけましょう。

膵臓がんに対する重粒子線治療の効果

粒子線治療とは、先進医療になり、保険診療にはなりません。そして費用として300万円前後かかります。

炭素線治療、陽子線治療はすべて、粒子線治療に分類されるものです。

さて、重粒子線治療は、通常の放射線治療よりも、ずっと効果があると、思われている方は多いです。

しかし、実際は、ケースバイケースです。

例えば、膵臓がんが、小腸や十二指腸と数mm程度しか距離が、離れていないときがあります。

そのような場合に、がんを死に追いやるほどの重粒子線を照射してしまうと、腸に穴があいてしまいます。

つまり、「小腸や十二指腸と数mm程度しか距離がない」場合は、重粒子線を十分な量を、当てることができないのです。

そうなってしまうと、治療効果も、下がることでしょう。通常の放射線治療と、効果がほぼ同等になってしまう可能性の方が高いです。

さらに、専門性の高い話をするならば、以下のようなことも、言えます。

重粒子線治療ではなく、通常の放射線治療を行うことになったとしても、「呼吸によって病変が動くことにも、対応できる照射」をすると、「がんに対して、より高い線量を照射することができ、がんを制御する確率が高くなる」ことに、つながる。

放射線治療というのは、実は、照射を計画してくださる医師の腕や、照射の機械によって、治療成績が異なることを忘れてはいけません。

さて、この説明から、「粒子線治療は、通常の放射線治療と同じくらいである」と思われたかもしれませんが、そうではありません。

粒子線治療だからこそ、非常に良い治療成績に導くことができるケースがあるのも、事実です。

結論として、経済的に余裕があり、粒子線治療を受けることができる膵臓がんの状態ならば、粒子線治療を受けた方が良いと、私は、考えています。

膵臓がんステージ4(もしくは、再発)

肝臓、肺、腹膜、複数のリンパ節に、がん細胞がある状態のことです。この状態は、がん細胞が、体に広く散らばっていると予想されます。

手術による治療では、がんをすべて取り除けないために、抗がん剤治療が中心となります。

抗がん剤であれば、体の血流にのって、体中にひろがったがん細胞に、がんを倒す薬の成分を、行き渡らせることができるからです。

その治療により、体に広く散らばっているがんが、制御できたと予想される場合は、根治を目指した手術が、なされることも、あります。


また、ステージ4、もしくは、再発をした場合の抗がん剤としては、以下のものが用いられます。

1番目、2番目、もしくは3番目に用いられる抗がん剤

以下のものが用いられます。

・TS-1単剤
・ジェムザール+アブラキサン(体力がない方なら、ジェムザール単剤)
・フォルフィリノックス(オキサリプラチン+イリノテカン+5-FU+ロイコボリン)

過去には、「ジェムザール+エルロチニブ」という治療法もありましたが、最近は、用いられることが、ほとんどなくなりました。副作用が多いわりには、効果がそれほどないからです。

また、フォルフィリノックスは非常に副作用が強く出やすいです。60歳代を超えていると、副作用に耐えられず、治療を継続することが難しいという印象を、私は持っています。

また、若い方で、フォルフィリノックスの治療を受けられる場合も、副作用をうまくとっていくことができない場合も、あります。その時は、たとえ、よく効いていたとしても、他の抗がん剤治療に変更することも、考えないといけません。

副作用で体力を消耗すると、取り返しのつかないことになることもあるのです。

もし、副作用に耐えられる体力が、それほどない方は、以下の2つの抗がん剤の選択肢しかないことになります。

・TS-1単剤

・ジェムザール+アブラキサン(体力がない方なら、ジェムザール単剤)

膵臓がんの治療では、抗がん剤の選択肢が、それほど多くはないという問題点が、あります。

従って、標準的な治療法以外の治療も、常に念頭に入れていったほうが良いです。

すい臓がんの5年生存率


さて、上記のデータは、2006年から2008年の間に、膵臓がんの診断や治療を受けた患者様に基づいたデータです。

つまり、10年前の治療に基づくものですので、現在の発達した治療であれば、よりよい治療成績になっています。

また、データは平均的、かつ確率として推測されるものであるため、すべての患者様に当てはまるわけではありません。

すい臓がんの抗がん剤の効果

以前に比べれば、すい臓がんの治療効果は、高くなりました。5年生存することも、珍しいということでは、ないです。

しかし、まだまだ、満足のいくものではないです。

さて、なかには、ステージ4でも、画像上、がんが、指摘できない状態に持っていく事ができるケースもあります。1つ事例をあげます。

肝臓転移があり、ステージ4の診断。抗がん剤治療で、肝臓の転移は消失。

しかし、膵癌のがんの部分は、大血管を巻き込んでいて、手術では、とれない状態。しかし、これ以上の抗がん剤治療の継続は困難であり、手術を試みることになる。

お腹の中を手術で見てみると、血管を巻き込んでいる部分は、がんではなく、治療により繊維化した部分であることが、判明。

最終的に、手術で、がんを取り除くことができる。

手術できない膵臓がんを手術ができる状態になった後の治療成績は?

北海道大学の消化器外科のデータがあります。

「手術後に、約50%の方は、再発せず。」

「約1割の方は、手術をして切除をした病変を調べてみると、手術前の治療によりがんは、完全に死滅していた。」

以上のような報告が、なされています。

また、私の著書である抗がん剤治療を受けるときに読む本のp26には、「ステージ4のがんを、食事内容に気をつけてもらい、がんを小さくさせた事例」があります。

食事内容に気をつけることにも、注意を払ってください。さらに、漢方をたすと良いでしょう。

東洋医学的な治療により、がんを抑えることができるというデータは、複数あります。

病院の治療をうまく利用しつつ、適切な食事内容をとり、適切な東洋医学的なことを取りこむと、非常に良いのです。

すい臓がんの抗がん剤の副作用

抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えます。

特に髪の毛、口や消化管などの粘膜、あるいは血球をつくる骨髄は、影響を受けやすいです。その結果、脱毛、口内炎、下痢が起こったり、白血球の数が少なくなることがあります。

その他、全身のだるさ、吐き気、手足のはれ、しびれ、心臓への影響として動悸(どうき)、肝機能障害、腎機能障害が出ることもあります。

こうした副作用が、どの程度出るかに関しては、個人差があります。

副作用が著しい場合には、抗がん剤の量を減らしたり、抗がん剤治療の中断を検討することもあります。

あなたが、辛いと思っている副作用を、主治医に、しっかり伝えましょう。

あなたが、伝えないと主治医に分かってもらえない副作用があるのです。

副作用対策をしてもらいましょう。

最近は副作用を、かなり取り除けるようになりました。

例えば、以前は、吐き気で悩まれる方が、非常に多かったです。しかし、最近は、そのようなことは、減りました。非常によく効く吐き気止めが、使えるようになったからです。

以前とは、比べものにならないくらいに、吐き気に悩まされずに、治療を受けられるようになってきています。


そのような事実があるにもかかわらず、吐き気に悩まされながら治療を受けられている方がいらっしゃるのも、事実です。

その原因として、以下の理由があげられます。

副作用で苦しんでいることを、主治医が把握できていない。
主治医が副作用対策を熟知していない。

本来であれば悩まなくてもよい症状に、悩まされることがあるのです。

過剰な量の抗がん剤が投与されることがある。

もう一つ忘れてはいけない理由は、過剰な量の抗がん剤が投与されていることがあります。

もう少し具体的にお伝えします。

抗がん剤は、体重と身長から、投与量を計算しますので、体重が減ったならば、抗がん剤の量を、減量しないといけません。

しかし、なんらかの理由で体重が減ったにも関わらず、従来の体重の量で計算された抗がん剤の量が、投与されていることがあるのです。

それは、過剰な量の抗がん剤になり、強い副作用がでることになります。

体重の1kg程度の増減は、気にしなくてもよいですが、それ以上の体重の増減のときは、主治医に伝えるべきです。


代替療法的な手法を取り入れることにより、副作用を緩和させることも、できます。

すい臓がんで、よく用いられる抗がん剤の1つであるアブラキサンで、特に注意しないといけない副作用があります。それは、しびれです。専門用語では、末梢神経障害と呼ばれます。

後遺症としてしびれが残り、自分で歩く事が困難になったり、ボタンを自分でつけれなくなることもあります。

しびれに関しては、適切な対処が必要です。

主治医には、しびれがでたときには、報告して、適切な対処をしてもらいましょう。

しびれは、標準療法で用いられる方法では、十分に改善しないこともあります。そのような場合であっても、しびれを改善させる方法は、あります。

また、しびれが、なるべく、出現しないようにする予防法もあります。

副作用に悩まされずに、膵がんと闘うために、知ってほしいことは、こちらでも公開しています。

 

転移した部位に合わせた治療法

肝転移

肝臓に転移していると、ステージ4の段階になります。したがって、ステージ4の治療に基づいた治療を受けることになります。つまり、抗がん剤治療です。

肝転移が少数の数であり、肝臓以外にがんが存在せず、さらに、肝転移の状態が長期間にわたって落ち着いているときは、以下の治療法が検討されることもあります。

放射線治療
手術

リンパ節転移

すい臓の周りの転移しているリンパ節ならば、手術で取り除くことになります。
この場合は、ステージ2かステージ3に該当します。

一方で、広い範囲に転移している場合のリンパ節転移は、手術で取り除くことは、不可能であり、ステージ4の診断となります。その場合は、ステージ4の治療に準じた治療、つまり抗がん剤治療が中心となります。

腹膜播種

お腹の中に、腹膜という部位があります。そこに、種がまかれるように、バラバラと、がんが広がることです。ステージ4に該当します。ステージ4の治療に準じた治療、つまり抗がん剤治療が中心となります。

さて、抗がん剤で制御がうまくいかない腹膜播種を制御するための、特殊な治療法があります。

お腹の中に、直接抗がん剤を投与するという方法です。腹腔内化学療法と言われます。腹腔内のがん細胞を制御するのに、有効な治療法です。

それによって、腹膜播種が綺麗に、切れるケースも、珍しくありません。

問題点として、この治療法が広く普及はしておらず、一部の施設でしか行われていないことです。

すい臓がんで腹水多量のときの治療法

さて、腹膜播種がひどい状況になると、腹水がでます。腹水の量が非常に多いと、食事量が減り、全身の状態が悪くなることがあります。

そのような状況での、抗がん剤治療は、副作用のリスクが高くなるので、慎重に行わないといけません。

前述した腹腔内化学療法は、比較的副作用が少ない治療なので、全身状態がそれほどよくなくて、体力が消耗していても、安心して受けることができます。

また、腹水を抜いた後に、腹水を「ろ過+濃縮」して、腹水の中の栄養分だけを体内に戻す、腹水ろ過濃縮再静注法(CART)を行うことがあります。

腹水を抜くだけですと、体の栄養成分も、抜けてしまうので、注意が必要です。

すい臓がんステージ4や再発のすい臓がんは治る?それとも、末期で余命を数える段階?そして末期症状とは?

「ステージ4、再発=末期がん」と、思われがちですが、ステージ4でも、完治される方は、います。

私が考える末期とは、自分の力で歩くことも食事をすることもできないほど、弱りきっている段階と考えます。そのような段階にならない限りは、受けるべき治療はあります。

また、ステージ4(もしくは再発)にも、いろんな状況が想定されます。

肝臓に転移が1つだけある方
肺や肝臓に無数の転移のある方
すべての抗がん剤治療を試み、治緩和ケアを提案される方

上記の通り、ステージ4(もしくは再発)といっても、いろんな段階があるのです。

ステージ4や、再発であっても、寛解にもってこれることも、あるのです。

効果の期待できる抗がん剤治療が提案することができない段階の対応

さて、ここでは、効果の期待できる抗がん剤治療が提案することができない段階の対応について、詳しくお伝えします。

このような段階は、病気に伴う心と体の痛みを和らげる治療、つまり緩和医療が中心となります。

  • 痛みがあるときは、痛み止めの薬の量を調節する
  • 精神的に落ち込んでいるときは、カウンセリングを受けたり、抗うつ薬の量を調節する

このような治療を中心に行います。

もちろん、がんと診断された時期から、上記のことは、同時並行でおこなっていくわけですが、「効果の期待できる抗がん剤治療が提案することができない段階」は、このことを、より強化していくのです。

この段階における治療は、決まったやり方があるようで、ありません。かなり、医師の力量が問われるところなのです。

そして、このような緩和医療をうけていただくことも、より長く生きていくことにつながることは、証明されています。

さらに、緩和医療しかないと言われたにも関わらず、以下のことを検討すべき価値はあります。

  • なんらかの治験も視野にいれることができないか?
  • 放射線治療を、本当にすることはできないのか?
  • 漢方を取り入れていたならば、今のままの漢方でよいか?
  • ラジオ波で、局所コントロールができないか?

ここまでについて、いかがでしょうか?

膵臓がんの治療の概要を分かっていただけたでしょうか?

あなたが、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、膵臓がんによる症状が楽になることもあります。

他のドクターから、主治医から提案されなかったような治療法を提案してもらったおかげで、さらにすい臓がんを縮小させれた事例もあります。標準的な治療とはされていない中にも、それなりの確率で、有効な治療法もあるのです。

そして、すい臓がんを、さらに小さくしていけます。

まとめとなりますが、以下の3つのことをバランス良く、活用することが大切です。

  • 適切な西洋医療
  • 適切な食事内容
  • 適切な漢方

そのために、知ってほしいことは、こちらに公開しています。

ライター紹介 ライター一覧

加藤隆佑

加藤隆佑

加藤隆佑

癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

がんの漢方外来も、運営しています。

これまでの経歴です。

医学部卒業後、秋田赤十字病院、手稲渓仁会病院で、消化器がんの診療に従事。現在は、小樽協会病院消化器内科主任医長

2015年には、緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」を出版させていただく機会をいただく。

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