がんの治療において、口腔内環境をよくするための歯磨きのコツについて
こんにちは。加藤隆佑です。
抗がん剤治療によるトラブルをへらすために、口腔内をきれいにすることが求められます。
その結果、抗がん剤による口内炎を軽減することができます。
具体的にすべきことをお伝えしますね。
治療前に、歯科を受診して、口腔内をチェックしてもらうことが大事です。
歯磨きをしっかりすることも必要です。
本日は、口腔内を良い環境にするために、歯磨きのタイミングをお伝えします。
一番重要なのは、朝一番の朝食前の歯磨きです!
私たちは「食べたら磨きましょう」と幼い頃から言われています。以下のようなイメージがあるからです。
「食べる」→「口の中に、食べ物の残りカスができる」→「歯磨きで、きれいにする」
食後に、歯についたカスを取り除くことはよいことです。したがって、食後に軽くブラッシングして、歯についたカスを取り除くことは大事です。
しかし、もっと大事なことがあります。
朝一番の、朝食前の歯磨きです。
朝起きたときが、お口の中は、寝ている間に増えた細菌でいっぱいです。朝起きた時が、口腔内はもっとも汚いと、言えます。
歯を磨かずに飲食すると、口腔内の細菌が体内に入れることになります。
体調を崩しているときなどは、誤嚥性肺炎を引き起こす原因ともなります。
ちなみに、プラーク除去という視点からも、歯磨きは、食前にした方が良いです。
食前に歯磨きをして口の中の菌を減らしておけば、食事で糖質が与えられても菌が減っていて、酸が生じにくくなるからです。
できるだけ菌を取り除いておけば、酸は増えにくくなるのです。
逆に、プラークを掃除しないで食べた後は酸性度が高まります。当然、歯は脱灰されます。そして、ダメージを受けます。
食事の前にプラークを掃除すべきです。プラークがなければ、食べかすは問題を起こしません。
ということで、今後は、以下のような歯磨きをおすすめします。
1、朝起きたら、食事の前に歯磨き
5分くらい時間をかけてしっかりと!
プラークを取り除くことや、口腔内の悪玉菌を取り除くことに役立つからです。
2、食後は、食べかすを取り除く目的で、30秒程度の軽いブラッシング。
寝る前も、少し入念に歯磨きを。