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医師と適切なコミュニケーションをとるコツを医師が解説

 2019/03/05 がんによる不安を取り除く  

医師と適切なコミュニケーションをとるコツを医師が解説

こんにちは。加藤隆司佑です。

医師とは、しっかりとコミュニケーションをとることが必要です。

病状をしっかり把握することができます。

自分の要望をしっかり聞いてもらうこともできるようになるでしょう。

もし、しっかりと、コミュニケーションをとらないと、満足のいく治療になりません。

副作用による悩みを伝えられなかったために、命に関わる結果になることすらあるのです。

しっかりと、コミュニケーションをとれる関係を作っていきましょう。

そのためにも、以下のことは、最低限心がけて欲しいです。

1、診察室に入ったら笑顔であいさつ

そうすることにより、第一印象を良くできます。第一印象は、その後のコミュニケーションに強い影響を与えます。

2、診察室に入ったら自分の名前を伝える。

このことは、患者の取り違えを防ぐことにもなります。

3、診察が終わったら、ありがとうと、言う。

感謝の言葉を聞くことにより、医師は嬉しい気持ちになります。

これも、今後の円滑なコミュニケーションをすることにつながります。

4、医師との会話は、端的な話を心がける。

なるべく簡潔に、自分の状態や要望を伝えた方が良いです。

診察時間は限られているからです。

このような心がけだけでも、よい医療を受けることにつながることでしょう。

さて、最後に主治医に、何かをお願いするときの、コツをお伝えします。

あなたから、主治医にお願いをしても、聞いてもらえないことも、あります。だからこそ、工夫が必要なのです。

ポイントは、「感謝を伝えること」と、「医師の意見をはじめにのべてもらうこと」です。

はじめに、見本となる以下の事例を読んでください。

(腹水をへらすのに、Aという薬が良いということを聞き、主治医に処方してもらうことを依頼するという場面)

患者:いつも、私の治療をしていただき、ありがとうございます。先生のおかげで、毎日を楽しく過ごせています。

(原則1:感謝を伝える)

医師:どういたしまして。

患者:最大限の治療をやっていただいていますが、腹水のせいで、お腹がはって、辛いです。今の治療以外に、他に方法は、ないですか?

(原則2:医師の意見を、ひとまず述べてもらう)

医師:ないですね。このままの治療がベストですよ。

(ここまでの段階で、医師は、少し持ち上げられた結果、少し気持ちがよいはず)

患者:実は、知人のがんの専門医の友人から、腹水に対して、Aというお薬が良いと聞きました。保険でも処方できるようです。

私は、ぜひ試してみたいです。必ずしも効くとは限らないそうですが、私はぜひ試してみたいです。もしよろしければ、先生、協力してもらえませんか?

(「飲んでも良いですか?処方してもらえませんか?」という質問で聞かない。)

そのような質問をすると、NOという答えになる確率が高くなる。上のような質問の仕方が、よい返事がもらえる確率が高くなる。)

もちあげて、もちあげて、最後に要望をお話するということです。

もう少し詳しくお話しますね。

患者から医師に要望をだすと、以下のような反応をする方が、いまだに、少しいます。

  • 感情的になり、良い気持ちにならない。その結果よい返事をしない。
  • 素人に何が分かる!という気持ちになり、よい返事をしない。

本来は、そのようなことは、人として、ダメです。しかし、現実は、「あなたが、正しいことも言っても、オッケーと言ってもらえないこと」も、あるのです。

そうであるならば、そのことを前提にして、対応しましょう。

子供を扱うのと同じと、考えれば良いです。

3歳の子供がいて、泣いていて、泣きやめさせるときに、「泣くのをやめなさい」とは、言わないですよね。理由は、その方法では、泣きやまないからです。

笑わせる、楽しませる、おかしをあげるなど、あらゆる手を、利用するのが、正解です(あくまで例え話なので、あまりこの部分を突っ込まないでください)。

医師に要望を通すときも、同様なのです。

もちあげて、もちあげて、最後に、要望を伝えてください。

そして、最後に、感謝の言葉も忘れずに。

繰り返しになりますが、なるべく簡潔にお話をしてください。

そして、本当に大切なお話があるときは、外来以外の時間帯で、主治医に、時間をとってもらいましょう。

もしくは、自分の希望や、近況報告をお手紙にして、病院に郵送しておいた上で、外来受診をするというのもよいでしょう。

診察の前に、受付の人に、要望を書いた手紙を渡しておくという手も、良いです。

いろんな医師があるので、それ以外にも、もっとよい会話の仕方もあることでしょう。そのあたりは、アレンジして、やってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気持ちを整えるために知ってほしいことの補足

補足1

補足2

補足3

 

ライター紹介 ライター一覧

加藤隆佑

加藤隆佑

加藤隆佑

癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

がんの漢方外来も、運営しています。

これまでの経歴です。

医学部卒業後、秋田赤十字病院、手稲渓仁会病院で、消化器がんの診療に従事。現在は、小樽協会病院消化器内科主任医長

2015年には、緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」を出版させていただく機会をいただく。

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