がんになったら血栓による脳卒中に注意!脳卒中を回避し余命をもっと伸ばす方法を解説
こんにちは。加藤隆佑です。
がんになると、血管の中に血栓、つまり血の塊ができやすくなります。
健常人の約7倍高いとされています。
さて、血栓ができるだけならば、大丈夫です。
問題は、できた血栓が飛んでいき、血管を詰まらせてしまうことがあります。
脳の血管に詰まれば、脳梗塞(脳卒中)になります。肺の血管に詰まれば、呼吸ができなくなることがあります。
がんで亡くならなくても、脳卒中といった血管が詰まる病気で、亡くなることがあるということです。ちなみに、がんが原因で脳梗塞になることを、トルソー症候群と呼ばれています。
さて、このようなことは、回避することは、できます。
もっと長く、元気に生活していけるようにしましょう。そのために、知ってほしいことを書きます。
目次
血栓はどこにできるのか?
血栓がよくできる場所の1つが、足の静脈です。
足にできた血栓が剥がれると、肺に流れ着きます。そして、肺の動脈に詰まることがあります。血栓が小さければ目立った症状はありません。しかし、大きな血栓や複数の血栓が肺動脈を塞ぐと、肺と心臓に大きな負担がかかります。
死に至ることもあります。
血栓ができやすい、もう1つの場所は、心臓です。
心臓に血栓ができると、脳の血管に飛んで、脳の血管が詰まり、脳卒中になることがあります。
したがって、血栓ができないように、日常生活を工夫をすることが大切です。
がんになると、なぜ血栓ができやすくなる?
がん細胞は、血液を固めようとする物質を産生することがあります。
特に、以下のようながんに、そのような傾向があります。
- 卵巣がん
- 膵臓がん
- 肺がん
がんが全身に広がり、末期に近い状態になるほど、血栓ができるリスクは高くなります。
したがって、たまに採血で、血液の凝固に関連する項目をチェックすることは、大切です。
- Dダイマー
- TAT
これらの数値が高いときには、血栓の予防を心がけないといけません。
ちなみに、これらの数値が上昇しつ続けるときは、血栓ができやすくなっているだけでなく、がんも大きくなっていることが多いです。
このことは、永山雅晴医師の報告で判明しています。
初期のがんでは、血栓はできないのか?
一般的には、その通りなのですが、1つ例外があります。
それは、卵巣がんです。
初期の卵巣がんで、血栓ができて、脳梗塞になることがあるのです。たとえば、脳梗塞で病院に運ばれて、卵巣がんが見つかる事もあります。若い女性が脳梗塞になったら、卵巣がんの存在を疑う必要があります。
抗がん剤によって脳梗塞になることもある?
実は、一部の抗がん剤によっては、脳梗塞の発症リスクが高まるものもあります。たとえば、アバスチンという薬は、脳梗塞になる可能性を若干高めることが知られています。
また、動脈硬化の進んだ方は、脳梗塞になる可能性は、高くなります。つまり、がんや抗がん剤とは関係なく、脳梗塞になることも、あるということです。
がんによる血栓を予防する方法は?
長時間の安静や、長時間のフライトを避けることが大切です。そして、体をしっかり動かしましょう。
また、身体の水分が不足すると血液が濃くなり、固まりやすくなります。したがって、水分を少し多めにとることも、必要です。
さらに、血液をサラサラにする力があるものを、とりいれていきましょう。
私の場合は、血液をサラサラにする力が強いサプリメントを、飲んでもらうことも、あります。
血栓・脳梗塞の予防に役立ちます。
もし血栓ができてしまった時の治療は?
リクシアナもしくはワーファリンという飲み薬で治療をすることになります。
どちらも、同じような効果がありますが、私はリクシアナを用いることが多いです。
なぜならば、ワーファリンを飲むと、納豆が食べられなくなります。さらにワーファリンの方が、副作用である大出血の可能性が高いとされています。以上の理由で、私はリクシアナを好んで用います。
体重が60キロ未満、もしくは腎機能が悪いといった条件に該当するならば、リクシアナを30mg内服します。そうではない方は、60mgです。
今日のまとめです。
がんの治療中は、がんが大きくならないか?だけに注意を払えば言い訳ではありません。体の血栓のことを心の片隅において、治療をしていくことが、必要です。
それ以外にも、これだけのことは、がん克服のために知ってほしいです。