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がんになったら血栓による脳卒中に注意!脳卒中を回避し余命をもっと伸ばす方法を解説

 2019/01/29 漢方  

こんにちは。加藤隆佑です。

がんになると、血管の中に血栓、つまり血の塊ができやすくなります。

健常人の約7倍高いとされています。

さて、血栓ができるだけならば、大丈夫です。

問題は、できた血栓が飛んでいき、血管を詰まらせてしまうことがあります。

脳の血管に詰まれば、脳梗塞(脳卒中)になります。肺の血管に詰まれば、呼吸ができなくなることがあります。

がんで亡くならなくても、脳卒中といった血管が詰まる病気で、亡くなることがあるということです。ちなみに、がんが原因で脳梗塞になることを、トルソー症候群と呼ばれています。

さて、このようなことは、回避することは、できます。

もっと長く、元気に生活していけるようにしましょう。そのために、知ってほしいことを書きます。

血栓はどこにできるのか?

血栓がよくできる場所の1つが、足の静脈です。

足にできた血栓が剥がれると、肺に流れ着きます。そして、肺の動脈に詰まることがあります。血栓が小さければ目立った症状はありません。しかし、大きな血栓や複数の血栓が肺動脈を塞ぐと、肺と心臓に大きな負担がかかります。

死に至ることもあります。

血栓ができやすい、もう1つの場所は、心臓です。

心臓に血栓ができると、脳の血管に飛んで、脳の血管が詰まり、脳卒中になることがあります。

したがって、血栓ができないように、日常生活を工夫をすることが大切です。

がんになると、なぜ血栓ができやすくなる?

がん細胞は、血液を固めようとする物質を産生することがあります。

特に、以下のようながんに、そのような傾向があります。

  • 卵巣がん
  • 膵臓がん
  • 肺がん

がんが全身に広がり、末期に近い状態になるほど、血栓ができるリスクは高くなります。

したがって、たまに採血で、血液の凝固に関連する項目をチェックすることは、大切です。

  • Dダイマー
  • TAT

これらの数値が高いときには、血栓の予防を心がけないといけません。

ちなみに、これらの数値が上昇しつ続けるときは、血栓ができやすくなっているだけでなく、がんも大きくなっていることが多いです。

このことは、永山雅晴医師の報告で判明しています。

初期のがんでは、血栓はできないのか?

一般的には、その通りなのですが、1つ例外があります。

それは、卵巣がんです。

初期の卵巣がんで、血栓ができて、脳梗塞になることがあるのです。たとえば、脳梗塞で病院に運ばれて、卵巣がんが見つかる事もあります。若い女性が脳梗塞になったら、卵巣がんの存在を疑う必要があります。

抗がん剤によって脳梗塞になることもある?

実は、一部の抗がん剤によっては、脳梗塞の発症リスクが高まるものもあります。たとえば、アバスチンという薬は、脳梗塞になる可能性を若干高めることが知られています。

また、動脈硬化の進んだ方は、脳梗塞になる可能性は、高くなります。つまり、がんや抗がん剤とは関係なく、脳梗塞になることも、あるということです。

がんによる血栓を予防する方法は?

長時間の安静や、長時間のフライトを避けることが大切です。そして、体をしっかり動かしましょう。

また、身体の水分が不足すると血液が濃くなり、固まりやすくなります。したがって、水分を少し多めにとることも、必要です。

さらに、血液をサラサラにする力があるものを、とりいれていきましょう。

私の場合は、血液をサラサラにする力が強いサプリメントを、飲んでもらうことも、あります。

たとえば、こちらの食べ物も、非常によいです。

血栓・脳梗塞の予防に役立ちます。

もし血栓ができてしまった時の治療は?

リクシアナもしくはワーファリンという飲み薬で治療をすることになります。

どちらも、同じような効果がありますが、私はリクシアナを用いることが多いです。

なぜならば、ワーファリンを飲むと、納豆が食べられなくなります。さらにワーファリンの方が、副作用である大出血の可能性が高いとされています。以上の理由で、私はリクシアナを好んで用います。

体重が60キロ未満、もしくは腎機能が悪いといった条件に該当するならば、リクシアナを30mg内服します。そうではない方は、60mgです。

今日のまとめです。

がんの治療中は、がんが大きくならないか?だけに注意を払えば言い訳ではありません。体の血栓のことを心の片隅において、治療をしていくことが、必要です。

それ以外にも、これだけのことは、がん克服のために知ってほしいです。

 

ライター紹介 ライター一覧

加藤隆佑

加藤隆佑

加藤隆佑

癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

がんの漢方外来も、運営しています。

これまでの経歴です。

医学部卒業後、秋田赤十字病院、手稲渓仁会病院で、消化器がんの診療に従事。現在は、小樽協会病院消化器内科主任医長

2015年には、緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」を出版させていただく機会をいただく。

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