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ヨーグルトといった乳製品を食べると、がんをふやす?その真偽とヨーグルトの代用品を医師が解説

食事  

こんにちは。加藤隆佑です。

ヨーグルトといった乳製品を食べると、がんをふやす可能性があるという話を、耳にすることがあります。

医師の視点から、この真偽をお伝えします。

ヨーグルトといった乳製品をとる理由は?

一番の目的は、たんぱく質の補給になります。

そして、牛乳を発酵させて作ったヨーグルトで摂取した方が、牛乳そのもので摂取するよりも、たんぱく質は吸収されやすくなります。

さらに、ヨーグルトの方が、腸内細菌は、整います。

牛乳は悪くはないですが、ヨーグルトの方が、より体に優しいといえます。

乳糖不耐症の方にとっても、ヨーグルトの方がよいです。牛乳ですと、下痢になってしまいます。

また、乳製品は、カルシウムやその他栄養素の素晴らしい補給源にもなります。

ヨーグルトといった乳製品の代わりに、〇〇菌のサプリではダメ?

◯◯菌のサプリメントでも、OKです。腸内細菌を整う補助をしてくれます。

しかし、サプリメントからでは、たんぱく質の補給はできません。もし、たんぱく質の補給も意識したいならば、ヨーグルトといった乳製品の方がよいでしょう。

また、善玉菌を適切な形で増やすときには、腸内細菌のえさとなる、食物繊維•オリゴ糖•発酵食品をしっかりとる方が、よいです。

腸内細菌のえさをしっかり与えておけば、体がもっとも欲しがっている腸内細菌が育つことになるのです。

つまり、善玉菌が増えることになります。

乳製品をとると、がんは増える?

今日の本題です。

結論ですが、そんなことはありません。

乳製品をとっても、大丈夫です!

その理由を解説しだすと、大変ですので、割愛しますが、結論として大丈夫です。

ただし、飼育環境がよく、牧草を中心に育てられた動物の乳製品にしてください。

この点は、とても重要です。

飼料を中心に育てられたものは、いろんな面で、体に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

動物性たんぱく質を制限している人でも、美味しくたべられるヨーグルトは?

乳製品は大丈夫とわかっても、動物性たんぱく質を制限している方は、ヨーグルトは食べられません。

そのようなときは、豆乳で作ったヨーグルトがよいです。

問題点は、豆乳ヨーグルトは作ってみると、美味しくないことが多いです。

実は、どこのメーカーの豆乳を利用するか?どこの種菌を利用するかで、味がかわります。そして、ベストの組み合わせは以下のものです。

作り方ですが、ヨーグルトメーカーで作るとよいです。

設定は、40度で8時間(夏は7時間)です。種菌を一袋いれますが、半分の量でもOK。

普通のヨーグルトと全く同じ味で、食べることができます。

さて、がんを制御するために、食事内容を工夫することは、大切です。

がんに負けない体を作る秘訣は、こちらで学べます。

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」と、「大腸がんと告知されたときに読む本」を出版。

加藤隆佑医師の論文

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