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女貞子のコーヒー(ねずみもちの果実のコーヒー)は、健康維持によいです。

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こんにちは。加藤隆佑です。

ねずみもちという植物の果実は、女貞子(じょていし)と言われて、漢方でも用いられています。

 

 

 

 

 

 

女貞子(じょていし)に関してですが、中国の書物には、胃腸を元気にし、五臓(肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓)を安らかにし、心の療養し、あらゆる病気を取り除くとされています。

数年前までは、女貞子は、第三類医薬品に指定されていました。

様々な効用を持ちます。

女貞子の効用

女貞子は体の不調を整える力があります。

  • 胃腸を元気にする、便通を良くする
  • 白くなった髪の毛を黒くする
  • おかしくなった味覚を良くする
  • 疲れを取り除く

体のどこかがおかしいときには、ひとまず女貞子を飲んでみるという感覚で、用いることができます。

私は、漢方を用いた治療を行っていますが、女貞子ほど広い範囲に効果があるものを見た事がありません。とても不思議な植物です。

女貞子を飲むなら、エキスかコーヒー

漢方の世界では、女貞子を40分ほど煎じて、飲みます。しかし、毎日煎じることは、大変です。

そこで、エキスにしたものをサプリメントにした製品があります。もしくは、女貞子をコーヒーにしたものも、あります。

そのような形態ならば、とても飲みやすくて、毎日欠かさず飲む事ができます。

ちなみに、自分で作ることもできますよ。

女貞子のエキスの作り方

ネズミモチの果実を採取します。実がなければ、葉や枝でもよいです。

次に、葉、枝、実を良く洗って、大きめの鍋に入れ、ひたひたの水で、煮だします。煎じます。差し水をしながら12時間ほど、成分を抽出します。

それをサラシなどでこします。

最後に、始めは中火、少なくなってきたらトロ火にして、焦がさないように注意しながら煮詰めます。水分が飛んでタール状になったら、エキスの出来上がりです。

手間はかかりますが、一度作ってしまえば、毎日簡単に体に取り入れることが、できます。

それを、乳糖で固めたら、サプリメント状になります。

女貞子のコーヒーの作り方

はじめに採取した実を乾燥させます。乾燥させると以下のようになります。

 

 

 

 

 

それを鍋を用いて2時間ほど焙煎して、粉末状にしたら、出来上がりです。

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」と、「大腸がんと告知されたときに読む本」を出版。

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