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がんを抑えるための、油の取り方の注意事項

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こんにちは。加藤隆佑です。

良質な油をとることは、体調管理の上でとても大切です。

健康を維持するために、最優先に意識すべきことの1つが油です。

まとめとしては、以下のものを意識して欲しいです。

私の推奨することとしては、コールドプレス(圧搾法)で作られた菜種油です。

さらに、日常生活で、頻繁に食べる加工食品にも、身体に負担にかかる油が入っていないかを確認して欲しいです。

例えば、毎日食べる以下のようなものに、マーガリン・ショートニング・食用油脂と記載されていたら、身体に負担のかかる油の可能性が高いです。

  • スプレッド(パンに塗る食品)
  • ケーキ用小麦粉
  • カップラーメン
  • フライドポテト
  • 冷凍チキンや揚げ物
  • ドーナツ
  • ポテトチップス
  • オートブラン
  • クッキー
  • コーヒーフレッシュ

もちろん、たまに、体に負担の油をたまに食すことは、かまいません。しかし、毎日、定期的に、取り入れると、体に負担がかかるので、そのようなことは避けて欲しいです。

次に、そのためによくある誤解について、解説します。

キャノーラ油と菜種油は似て非なるものです。

キャノーラ種は1970年代にカナダで品種改良により誕生したものです。

大半が遺伝子組み換えの菜種を用いています。

安くて、どこでも入手できますが、健康面では、問題があると考えないといけません。

それ以外の問題点は、以下の通りです。

  • 多くのキャノーラ油は化学溶剤のヘキサンを使って抽出されている
  • 溶剤抽出の過程で、酸化され、栄養素が破壊され、トランス脂肪酸が生成される
  • 無色透明なプラスチックボトルに充塡されると、光による酸化にさらされ油がいたむ

ちなみに、食品表示のルールにより、油は原材料に遺伝子組み換え作物を使っていても表示の義務はありません。

国産の菜種から作られたものや、有機(オーガニック)認定マークが付いた菜種油を選ぶようにしましょう。

さらに、低温圧搾(コールドプレス)と明記してあるものが、よいです。

その場合ならば、化学溶剤のヘキサンを使って抽出が、なされていないということを意味します。

そして、鮮度が大切ですので、2ヶ月以内に使いきるようにしましょう。

パーム油は体に害はないのか?

大半のものが、酸化防止剤が入っています。そして、酸化防止剤は、体によくない影響を与える可能性があるとされています。

企業は、加工食品を安価に作りたいので、パーム油を用いていることが多いですが、そのようなケースの大半が酸化防止剤入りのパーム油を用いていることになります。

従って、パーム油を使った加工食品はたまに食べる程度ならばよいのですが、常に食べるのは避けないといけません。

オリーブオイルは、体に害がないのか?

オリーブオイルでも、悪くはないです。ただし、その場合は、品質のよいオリーブを使っているか確認してほしいです。
さらに、抽出しただけの、精製をしないオイルを用いてほしいです。つまり、バージンオイルです。ちなみに、エクストラバージンとは、バージンオイルのうち、酸度が低いものをいいます
ちなみに、バージンオイルのクセが気になるとか、品質の低いバージンオイル(酸度が極端に高い)の場合は、物理的・化学的に脱色や脱臭などの処理をします。
このことを精製といい、精製されたオリーブオイルは「精製オリーブオイル」といいます。
もしオリーブオイルを用いるならば、品質のよいオリーブで作られたエクストラバージンオリーブオイルが良いでしょう。
ちなみに、オリーブオイルを開封したら2ヶ月以内に使い切りましょう。2ヶ月すぎると、酸化して体に負担になります。

サラダ油は、体に害がないのか?

サラダ油というのは、サラダ料理などに使う生でも使用できる食用油という意味です。

キャノーラ油、ひまわり油、べにばな油、とうもろこし油、大豆油、綿実油などを材料にして、サラダ油は作られます。

サラダ油の場合は、以下のことを確認する必要があります。

  • どのような材料から作らているか?
  • どのような製造過程を経ているのか?
  • 酸化防止剤は入っていないか?

残念ながら、サラダ油と称されるもので、健康に負担となる要素を含むものが大半です。

いろんな油がありますが、私が一番におすすめするのは、「昔ながらの手間をかけた搾油技術で搾られた菜種油」です。

体の健康を維持するために、変えるべきことの1つは油の摂り方です。

これだけで、とても健康的な生活を送れます。その上で、体の健康を維持するための食品を取り入れていきましょう。

大豆油と大豆たんぱく質について

さて、最後に、大豆油を知ることによって、大豆たんぱく質のことを知ってほしいと思います。

大豆の中には豊富な油成分を含みます。

大豆から油成分を取りだすと、大豆油になります。

そして、油が取り除かれた大豆が、脱脂大豆と呼ばれるようになります。

ちなみに、大豆油の抽出法は2つあります。昔ながらの製法である圧搾のみで得られた大豆油と、溶剤抽出による大豆油です。

このことを踏まえれば、脱脂大豆は、圧搾の製法で作られた脱脂大豆なのか、溶剤抽出によって作られた脱脂大豆の2種類に分けられることになります。

さて、脱脂大豆は大豆油と共に生産されますが、これだけではなく、脱脂大豆のみで大量に輸入されています。

脱脂大豆は大豆脂を作った際の大豆の残りカスともいえますが、なぜ、そのようなものが大量に輸入されるのでしょうか?

実は、大豆カスには豊富なたんぱく質を含み、重要なたんぱく質源になるからです。

さて、脱脂大豆にも、処理のされ方によって、さらに3種類に分けられます。

たんぱく質高変性の脱脂大豆

脱脂大豆で、タンパク質の変性が非常にあるもの(たんぱく質高変性)は、家畜の濃厚飼料として消費されています。また家畜以外でも、養殖魚の飼料やペットフードとして活用され、肥料にも配合されます。

ちなみに、たんぱく質高変性の脱脂大豆は非常に消化が悪く、人間には適しません。

重要な問題点として、飼料の原料となる脱脂大豆の大半は、遺伝子組み換えの大豆です。

遺伝子組み換えの農作物そのものには、大きな問題はない可能性もあるのですが、遺伝子組み換えの農作物を栽培する際の農薬に非常に問題があります。

そして、遺伝子組み換えの飼料を用いて育った動物のお肉は、いろんな危険をはらむので、なるべく避けたいところです。

ちなみに、ラディッシュボーヤといったような健康を意識した会社は、このような飼料を使っていないお肉も、販売しています。

たんぱく質中変性の脱脂大豆

たんぱく質中変性の脱脂大豆は「脱脂加工大豆」と呼ばれ、しょうゆ用として広く利用されています。もちろん、昔ながらの製法で作っている「しょうゆ」には入っていません。

たんぱく質低変性の脱脂大豆

低変性の脱脂大豆は、さまざまな食品の原料として活用されています。

以下のようなものも、低変性の脱脂大豆からできています。

  • 植物たん白
  • タンパク加水分解物
  • 脱脂大豆を粉にした多様な製品(たとえば大豆粉)

まとめ

脱脂大豆は食の裏舞台で活躍しているのですが、もし脱脂大豆を用いるならば、「圧搾製法で作られた遺伝子組み換えではない大豆」から作られた脱脂大豆にするとよいです。

たとえば、オーサワというメーカーの大豆ミートは、そのような条件を満たしているものを、発売しています。

また、大豆に関連する製品は、いろんなところに、含まれます。

問題のある大豆に関連する製品を完全に除外することはできませんが、なるべく、遺伝子組み換えのものや、溶剤抽出が関与しているものは、なるべく避けましょう。

ちなみに、私のこのような主張に対して、メーカーなりの安全性の主張(つまり、遺伝子組み替え食品は安全性といったような内容のこと)があります。

しかし、その背景に隠された問題があることも、事実です。

可能な範囲でよいので、以上のことを意識して、食生活を送ってほしいです。

ライター紹介 ライター一覧

加藤隆佑

加藤隆佑

加藤隆佑

癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

がんの漢方外来も、運営しています。

これまでの経歴です。

医学部卒業後、秋田赤十字病院、手稲渓仁会病院で、消化器がんの診療に従事。現在は、小樽協会病院消化器内科主任医長

2015年には、緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」を出版させていただく機会をいただく。

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