大腸がんステージ4と再発の克服セミナー(アップデート版)の修正点
こんにちは。加藤隆佑です。
大腸癌ステージ4の克服のDVD(動画)をご購入いただきまして、ありがとうございました。
DVDリリース後も、新しい知見が得られたり、多数の漢方や食事療法の指導を通して、セミナーでお話していることの修正点や追加点が出てきました。
ご一読のほど、宜しくお願い致します。
オメガ3脂肪酸を取り入れてください。
オメガ6脂肪酸を控えて、オメガ3脂肪酸をたくさん取ることが大切です。
オメガ6を多く含むもの:マーガリン、市販ドレッシング、食用油(キャノーラ油など)、ショートニング、
オメガ3を多く含むもの:えごま油、インカインチオイル、フラックスオイル、ナッツ(くるみなど)、青魚
具体的には、間食は、ナッツにすると、良いです。クルミはおすすめです。ちなみに、私は、クルミ、アーモンド、カシューナッツをミックスして食べています。
ピーナッツはどの程度の効果があるかはっきりしないために、推奨していません。
無塩・食物油不使用・添加物の無添加で、ローストしたものを選んでください。
また、オメガ3をいっぱい含む、インカインチオイルを、1日に小さじ2.5杯ほど飲むのも、非常に効果的です。
インカインチオイルの代用としては、シソ油やアマニ油でも良いです。
またナッツを日常生活に取り入れている場合は、オイルの量の上限は小さじ2.5杯より少なくなります。
具体的にどのくらい少なくするかをはっきりと数値化できませんが、その辺りは直感に頼った対応で良いでしょう。
ちなみに、オメガ3脂肪酸を多少取りすぎても、体の害にはなりません。
ただし、鮮度が重要ですので、オイルの封を開けたら、1ヶ月以内に使用してください。
また、普段の調理用の油は、遺伝子組み換えではない菜種を用いた菜種油をオススメします。
最後に、新たに注意すべき点について書きます。
最近メーカーはショートニングやマーガリンをなるべく用いないで製品を作ろうという努力をしています。
しかし、ショートニングやマーガリンを用いない代わりに、問題となる添加物が使われるケースが多いです。
例えば、原材料にパーム油と書いてあるものは、BHAという酸化防止剤も使われているケースが大半です。これは体に非常に負担をかける添加物です。
多少摂取しても問題はないのですが、毎日摂取し続けることは避けないといけません。
ちなみに、BHAを記載する義務はないので、商品の原材料名のところには書かれていません。
また、食用油と書いてあるものは、どのような食用油を使っているかがわからないので、メーカーに確認する必要があります。
たまに、体に負担のかかる油を取り入れてしまうことはやむを得ませんが、あなたが頻繁に使う食材に食用油と書いてあれば、どのような食用油なのかをメーカーに聞くと良いです。
チリも積もれば山となるのです。
ちなみに、調理用(加熱用)の油は、遺伝子組み換えではない菜種から作られた菜種油がおすすめです。
私は、鹿北精油の菜種油を用いることが多いです。
油に関しての、補足として、さらに詳しい内容は、こちらに書いています。
糖質制限食を、すすめません。
がんの治療において、厳格な糖質制限をやっている方がいます。
ちなみに、厳格な糖質制限食は、糖質を摂の取量を、1日30〜60gを目標にします。
私は、これをすすめません。
糖質制限食をすると、「一時的に」元気になることはあるのは事実です。そのことを目的に、短期間の糖質制限をすることは、あります。
しかし、長期的な糖質制限はすすめません。体に非常に負担がかかるのです。
この話をすると、「がん細胞は、糖質をエネルギー源にしているから心配です」いう声をききます。
このことは事実なのですが、体も糖質を必要としていることを忘れないでほしいです。
大切なことは、血糖値が高くならない食べ方です。
そのために、以下のことを気をつけるのです。
①精製された糖質(白砂糖、白米など)のとり過ぎを、控える。
三分つきのお米、黒砂糖、ラカンカなどを用いると、血糖の上昇は緩やかになります。
②糖質の量を、過剰にしない。
炭水化物をとり過ぎないようにしましょう。常識的な量にするとよいです。
③糖尿病の方は、適切な治療を受ける。
このような工夫が、血糖値が高くならないことに結びつきます。
ゼローダという抗がん剤による皮膚障害の対処方法
セミナーでは、切れ味のよい抗がん剤としてイリノテカン、オキサリプラチン、アービタックス(もしくはベクティビックス)という薬剤があるというお話をいたしました。
そして、これらの薬剤は、他の抗がん剤と組み合わせて体の中に投与されることになるのですが、もっともよく組み合わされる抗がん剤は5-FU系統の抗がん剤になります。
5-FU系統の抗がん剤とは、以下のような抗がん剤になります。
- 5FU/ロイコボリンという注射の抗がん剤
- エスワンという内服の抗がん剤
- ゼローダという内服の抗がん剤
3つとも非常によく似たお薬であり、効果も似ています。従って、5-FU系統の抗がん剤のうちのどれを用いるかは、主治医の好みで、決められることもあります。
そして、最近の傾向として、ゼローダという内服の抗がん剤が用いられるケースが増えてきました。
ゼローダの特徴は、手足症候群という皮膚が荒れる副作用がでやすいということです。
もちろん、5FU/ロイコボリンやエスワンでも、手足症候群がでることもあるのですが、頻度は非常に低いです。
もし、手足症候群に悩まされた時には、こちらをご参照ください。
それ以外の修正点と補足点
スライドに2点の修正点と、1つの補足点があります。
(訂正1)抗がん剤によって生じる口内炎に対する対策を書いたスライドに関してです。
(誤り)スイカヅラの花の薬酒(スイカヅラの花(金銀花)5グラム(1日の用量)を煎じたもの)
(正しい)スイカズラの花(漢方名は金銀花という名前で販売)10グラム煎したものを1日の中で数回に分けて口に1分ほど含む。最後に、飲んでもよいし、吐き出してもよい。
ただ、1日3回の口うがいでは、煎じ液を全て使い切ることはできないでしょう。
したがって、ある程度、大量に作って、製氷皿にいれて、冷凍保存して、必要な分だけ解凍して用いるのがオススメです。
煎じることと、同じくらい効果があるのは、採取した直後のスイカズラの花を、薬酒にしたものです。注意点として、乾燥したスイカズラの花を薬酒にしても、効果が乏しいです。
スイカズラの薬酒の作り方は、後日、サポートメールでお伝えします。
(訂正2)
びわの種を推奨していましたが、入手が少し難しくなりました。もし入手ができない場合の代替品は、杏仁(アンズの種の粉末)4グラムになります。
この経緯や購入先は、こちらをご参照ください(パスワードは数字の2です)。
入手できた場合は、びわの種でも大丈夫です。
人によっては、びわの種の方が飲みやすいと言われる方もいらっしゃいます。
•補足点
今後もセミナーの内容をバージョンアップすることがありますが、その折には、ご連絡いたしますね。