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食道がんのステージ4でも楽に余命を伸ばす!再発転移の治療と末期の対応を医師が解説

こんにちは。加藤隆佑です。がん治療専門医として、小樽協会病院という総合病院で勤務しています。

さて、今日は、食道がんについてのお話です。食道がんで、ステージ4や再発といった状況ですと、長くは生きられないと、途方にくれているかもしれません。しかし、必ずしも、そうではありません。

油断ができない状況であることは事実ですが、劇的に良くなる方がいらっしゃります。

抗がん剤治療ができないような、末期の状態であっても、よりよい状態にもっていくことは、できます。

あなたが、副作用で苦しんでいるならば、もっと楽に治療を受けることも、できるようになります。

希望を持ちつつ、治療を受けていきましょう。

そして、再発やステージ4の食道がんを克服する確率を、跳ね上げていきましょう。

そこで、私の16年間の食道がん治療の経験を踏まえて、あなたの悩みの解決の手助けになることを、書いていきます。

ステージ4や再発で、抗がん剤治療は、どの程度の効果があるのか?

ステージ4の食道がん

肝臓、肺、腹膜、複数のリンパ節に、がん細胞がある状態のことです。この状態は、がん細胞が、体に広く散らばっていると予想されます。

抗がん剤治療が中心となります。

以下のような抗がん剤が、用いられることが、多いです。

シスプラチン+5-FU/LV
ドセタキセル+ネダプラチン
パクリタキセル

抗がん剤であれば、血流にのって、体中に広がったがん細胞に、がんを倒す薬の成分を、届けることができるからです。


抗がん剤治療と同時に、放射線治療を受けることにより、食道そのものにあるがんを、小さくすることを試みることも、あります。

万が一、抗がん剤が効かなかった場合に、食道のがんが、大きくなり、食事をとれなくなることを、避けるためです。

もし、それらの治療の甲斐がなく、食事が、がんの部位を、通過しなくなったとします。そのような場合は、食道ステントというパイプを、内視鏡で留置することが、あります。

そうすることにより、がんによって狭くなった食道が、広くなり、食事が通るようになります。

食道ステントは、以前はよい商品がなく、ステント留置後のトラブルも、多々ありました。しかし、最近は、良い品質のステントがでてきたので、留置後のトラブルは、かなり減りました。

食道がんの手術後の再発

抗がん剤を中心とした治療になります。再発した部位によっては、放射線治療を足す事もあります。

再発に関して、ガイドラインに、以下のような内容の文章があります。

—–

長期生存または完治する症例が少なからずあることも明らかであり、積極的治療を行うことが良い。

食道がん切除後の再発の治療法は,再発の仕方や再発部位に応じて選択される。

再発時の全身状態や、手術可能な再発かどうか,術前または術後に放射線照射がされているかなどでも、治療法が変わる。

—–

「再発=末期」ということでは、ないのです。

ステージ4の時と同様に、以下のような抗がん剤を用いられる事が多いです。

シスプラチン+5-FU/LV
ドセタキセル+ネダプラチン(もしくはパクリタキセル)

副作用に耐えられる体力が残っていない場合は、これらのお薬による治療を受けるか否かを、慎重に判断しないといけません。

また、抗がん剤の選択肢は、多い訳ではありません。従って、以下のことも、事前に考えておくとよいです。

受ける価値のある治験はないか?

また、「ステージ4」や「再発」の場合ですと、長期にわたる治療になることが予想されます。

そこで、抗がん剤による副作用で、体力を失わないようにしないといけません。体力を消耗してしまうと、病院での治療を受け続けることが難しくなるからです。

そのために、副作用に悩まされないようにしましょう。

そして、工夫をすることにより、副作用をかなり抑えることはできます。

ちなみに、2ヶ月間ほど、治療を行った上で、抗がん剤の治療効果を確認します。

CTや、腫瘍マーカーの数値で、がんの増殖が抑えられていれば、抗がん剤の効果はあると判定されます。

がんの勢いが強く、切羽詰まった状態の時もあります。その場合は、2ヶ月よりもっと短い期間で、抗がん剤の効果判定をします。

適切なタイミングで、抗がん剤の効果の判定をすることが大切なのです。

適切なタイミングで、やってもらえるかは、医師の腕による部分も、多いところです。

「もっと早い段階で抗がん剤の効果判定を行い、別の抗がん剤を変更しておけば、もっと長く元気に過ごすことができたかもしれない。」ということも、あるということです。

そして、一部の人は、劇的に効いて、手術ができるくらいになることもあります。

だからこそ、治らないと決めつけないで、治療を受けるというスタンスは必要です。

腫瘍マーカーが上昇してきたら、どうしたらよい?

定期検査の検査結果で、腫瘍マーカーが少し上昇することがあります。そのくらいならば、腫瘍マーカが少し上がった程度では、不安に思う必要はありません。

しかし、右肩上がりに上昇する場合は、注意が必要です。

たとえ、正常域内であったとしても、右肩上がりに数値が上昇するときは、がんが増殖している兆候です。

治療に、なんらかの工夫を付け加えないといけないサインと、言えます。

食道がんの5年生存率を、実際は、高くすることはできる。

先ほど、お話したように、膵臓がんの治療では、抗がん剤の選択肢が、それほど多くはないという問題点が、あります。

そこで、標準的な治療法以外の治療も、常に念頭に入れてることも、大切です。

そのことが、より長期間に渡って、がんを抑えることに、つながります。


さて、上記のデータは、2006年から2008年の間に、食道がんの診断や治療を受けた患者様に基づいたデータです。

つまり、10年前の治療に基づくものですので、現在の発達した治療であれば、よりよい治療成績になっています。

以前に比べれば、胃がんの治療効果は、高っているのです。

食道がんのステージ4は余命を数える段階?

ステージ4であっても、数年にわたって、元気にされている人はいます。中には、完治に持ってこれるケースもあります。

一方で、全身に転移して食事もほとんど食べられない状態のステージ4ですと、数週間しか生きられない人もいます。

結果として、食道がんステージ4の生存期間の中央値は、約12ヶ月となります。

そして、工夫をすることにより、さらに、生存期間を伸ばせることは、様々な医学データから判明しています。

さて、なかには、ステージ4でも、画像上、がんが、指摘できない状態に持っていく事ができるケースもあります。1つ事例をあげます。

ステージ4でも治ることがあるということを示すために、食道がんよりも、難治性のがんである膵臓がんを例にだして、お話しします。

肝臓転移があり、ステージ4の診断。抗がん剤治療で、肝臓の転移は消失。

しかし、膵癌のがんの部分は、大血管を巻き込んでいて、手術では、とれない状態。しかし、これ以上の抗がん剤治療の継続は困難であり、手術を試みることになる。

お腹の中を手術で見てみると、血管を巻き込んでいる部分は、がんではなく、治療により繊維化した部分であることが、判明。

最終的に、手術で、がんを取り除くことができる。

 

さて、このような、良い治療結果にしていくためには、病院の治療だけを受けていれば良いわけではありません。

 

抗がん剤の効果を、増強させることは、できる。

抗がん剤治療の効果を、よりよいものに、することは、できます。例えば、ハイパーサーミア(温熱療法)を併用することも、よいでしょう。

よりよい治療結果につながるというデータも、複数あります。

漢方を併用すると、よりよい治療結果につながるというデータも、複数あります。

もちろん、厚生労働省からは、「ハイパーサーミア」や「漢方」を、保険診療で用いることは認められています。

一方で、これらの治療は、十分に普及していないのも、事実です。主治医は、その治療のことを知らないがために、「そんな治療は、役に立たない」と言われる方も、います。

私も、以前は、そのように感じていました。しかし、効果を肌身で感じてからは、「ハイパーサーミア」や「漢方」は、非常に有効な治療の1つと確信しました。

幸いなことに、最近は、漢方に理解を示してくれる医師が、増えてきています。

大切なところなので、もう一度、書きます。

病院の治療は、データも豊富であり、重要な治療法であることは、事実です。その治療法を軸にしつつ、「ハイパーサーミア」や「漢方」といった枝葉をつけると、もっとよいです。副作用を減らすことにも、つながります。

あなたの今の治療に、簡単に取り入れられることを、つけ加えていきましょう。

免疫療法は、効果があるのか?

免疫療法には、2種類あります。1つ目は、保険診療で認可されている免疫チェックポイント阻害薬のことです。例えば、オプジーボといった薬剤です。

そして、ここでお話しするのは、自由診療で用いられる免疫療法です。リンパ球や樹状細胞といった免疫に寄与する細胞を、あなたの体のなかに、注入する治療のことです。

「データが乏しく、値段も高く、効果もほとんどない」と主張される医師は、多いです。

しかし、本当なのでしょうか?

ここでは、詳細は割愛しますが、結論から言うと、「抗がん剤と併用することによって、がんを非常に縮小させることのできること」は、頻度は低いながら、あります。

そうである以上、一部の方には、有効な治療法であると考えるのが妥当です。

遺伝子検査は、効果があるのか?

手術の検体や採血で、がん細胞の遺伝子を調べます。その遺伝子の結果から、あなたに有効かもしれないお薬を、知ることができます。

例えば、遺伝子検査をした結果、以下のような結果がでたとします。

BRAFV600変異陽性

その場合は、エリブリンという抗がん剤が有効かもしれないということが、判明します。

ちなみに、エリブリンは、食道がんでは、保険診療ないで用いることができない薬剤です。

エリブリンで治療をすることになったとしても、全額自費になるという問題はあるのですが、遺伝子検査を通して、あなたのがんを抑える新たな薬剤が判明するかもしれないのです。

抗がん剤の副作用を、もっと取り除くことが、できる。

抗がん剤の副作用で、寿命が短くなることがある。

抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えます。

特に髪の毛、口や消化管などの粘膜、あるいは血球をつくる骨髄は、影響を受けやすいです。その結果、脱毛、口内炎、下痢が起こったり、白血球の数が少なくなることがあります。

その他、全身のだるさ、吐き気、手足のはれ、しびれ、心臓への影響として動悸(どうき)、肝機能障害、腎機能障害が出ることもあります。

こうした副作用が、どの程度出るかに関しては、個人差があります。

副作用が著しい場合には、抗がん剤の量を減らしたり、抗がん剤治療の中断を検討することもあります。

副作用がひどいと、体力を消耗するからです。高齢の方ですと、そのことがきっかけで、寝たきりになることもあるのです。

そのようなことは、寿命が短くなることにも、つながります。

あなたが、辛いと思っている副作用を、主治医に、しっかり伝えましょう。そして、副作用対策をしてもらいましょう。

幸いにも、最近は副作用を、かなり取り除けるようになっています。

抗がん剤の副作用を取り除くために、◯◯を伝えないといけない。

例えば、以前は、吐き気で悩まれる方が、非常に多かったです。しかし、最近は、そのようなことは、減りました。非常によく効く吐き気止めが、使えるようになったからです。

以前とは、比べものにならないくらいに、吐き気に悩まされずに、治療を受けられるようになってきています。

そのような事実があるにもかかわらず、吐き気に悩まされながら治療を受けられている方がいらっしゃるのも、事実です。

その原因として、以下の理由があげられます。

  • 副作用で苦しんでいることを、主治医が把握できていない。
  • 主治医が副作用対策を熟知していない。

本来であれば悩まなくてもよい副作用に、悩まされることは、多いです。

普段から、医師とのコミュニケーションを、しっかりとることが、必要です。コミュニケーションをとっても副作用がとれない場合は、セカンドオピニオンで、他の医師の意見を聞きましょう。

私の外来にも、そのような悩みで、受診される方は、いらっしゃいます。

副作用の原因で、もう一つ忘れてはいけない理由は、過剰な量の抗がん剤が投与されていることがありることです。

もう少し具体的にお伝えします。

抗がん剤は、体重と身長から、投与量を計算しますので、体重が減ったならば、抗がん剤の量を、減量しないといけません。

しかし、体重が減ったにも関わらず、従来の体重の量で計算された抗がん剤の量が、投与されていることがあるのです。

それは、過剰な量の抗がん剤になり、強い副作用がでることになります。

体重の1キロ程度の増減は、気にしなくてもよいですが、それ以上の体重の増減のときは、主治医に伝えるべきです。

抗がん剤による口内炎は、もっと楽にできます。

エレンタールという栄養ドリンクがあります。これを飲むと、抗がん剤によってできる口内炎を減らすことができるというデータがあります。

データの数は少ないのですが、その効果を実感して、診療に利用している病院も複数あります。

私もエレンタールの効果に驚き、よく用います。

ちなみに、私の著書にも、エレンタールの効果のことを、書いています。

諦めないでいろいろ調べてみると、あなたの悩みを解決できる方法があるものです。

ちなみに、私は、広くは普及していない治療方法であったとしても、しっかりリサーチします。

そして、再現性の高い効果があるものは、ブログなどで、書いています。

標準的な治療だけが、治療でないことは、知っておいて欲しいです。

抗がん剤による吐き気は、もっと楽にできます。

抗がん剤の副作用である吐き気を、もっと取り除くことは、できます。

最近になって、非常に効果のある吐き気止めがでたからです。

しかし、その薬を主治医が適切に用いることができないために、吐き気を取ることができていないケースを、たまに見かけます。

そのような可能性があるときには、セカンドオピニオンなどで、他の医師の意見を仰ぐのも、よいでしょう。

また、あなたが、吐き気で辛い事を、伝えたつもりでも、伝わっていないことは、多いです。

そのような場合は、主治医に伝えたいことを、短い手紙に書いて、外来の診察の前に渡すとよいでしょう。

確実に、あなたの伝えたい事が伝わります。

あらゆる手段を使って、吐き気を楽にしましょう。体力の低下につながるので、必ず解決しないといけない副作用の1つです。そして、多くの場合が、解決できます。

抗がん剤によるしびれは、もっと楽にできます。

食道がんで、よく用いられる抗がん剤の1つであるシスプラチンで、特に注意しないといけない副作用があります。それは、しびれです。専門用語では、末梢神経障害と呼ばれます。

後遺症としてしびれが残り、自分で歩く事が困難になったり、ボタンを自分でつけれなくなることもあります。

しびれに関しては、適切な対処が必要です。

主治医には、しびれがでたときには、報告して、適切な対処をしてもらいましょう。

しびれは、標準療法で用いられる方法では、十分に改善しないこともあります。そのような場合であっても、しびれを改善させる方法は、あります。

転移した部位に合わせた特殊な治療法

肝転移とその症状

肝臓に転移していると、ステージ4の段階になります。したがって、ステージ4の治療に基づいた治療を受けることになります。つまり、抗がん剤治療です。

肝転移の数が少数であり、肝臓以外にがんが存在せず、さらに、肝転移の状態が長期間にわたって落ち着いているときは、以下の治療法が検討されることもあります。

放射線治療
手術

次に症状に関してですが、「転移したがんが、肝臓の大半を、占拠した段階」に至ってから、肝転移による症状が、でることが多いです。

例えば、黄疸といった症状です。

また、採血で肝機能障害が出現した時に、「肝臓の転移が、悪化したのであろう」と心配される方が多いですが、そうではありません。大半のケースは、抗がん剤などによる肝機能障害か、「転移したがんが、胆管という胆汁の流れ道を塞ぐこと」が、原因となっています。

リンパ節転移とその症状

広い範囲に転移している場合のリンパ節転移は、手術で取り除くことは、不可能であり、ステージ4の診断となります。その場合は、ステージ4の治療に準じた治療、つまり抗がん剤治療が中心となります。

リンパ節転移が、一部分だけにとどまるときは、放射線治療を検討することもあります。

また、症状としては、大きく腫れたリンパ節が、神経に触れると、痛みがでます。腫大したリンパ節が、臓器を圧排すれば、それに伴う症状が出ます。例えば、転移して腫大したリンパ節が、胆汁の流れ道を、押しつぶせば、黄疸が出現するといった感じです。

どの部位のリンパ節に転移して、さらにそのリンパ節がどの程度、腫れるかによって、症状は異なります。

腹膜播種とその症状

お腹の中に、腹膜という部位があります。そこに、種がまかれるように、バラバラと、がんが広がることを腹膜播種(ふくまくはしゅ)と呼ばれます。ステージ4に該当します。ステージ4の治療に準じた治療、つまり抗がん剤治療が中心となります。

食道がんで腹水がたまり、浮腫がでて、お腹がパンパンになったときの治療

さて、腹膜播種がひどい状況になると、腹水がでます。腹水の量が非常に多いと、食事量が減り、全身の状態が悪くなることがあります。

また、腹水でお腹が張って辛いという症状をとるために、小さな針をお腹にさして、腹水を抜くことがあります。注意点として、腹水だけを抜くと、体の栄養成分も、抜けてしまうということです。

そのことを避けるために、腹水を抜いた後に、腹水を「ろ過+濃縮」して、腹水の中の栄養分だけを体内に戻す、腹水ろ過濃縮再静注法(CART)を行うことがあります。

食道がんによる痛みは、もっと、とる事ができる。

食道がんの治療を受けるときに、最も大切なことは、症状をとることです。

痛みがあるときは、痛み止めを飲む事になります。なかなかとれない痛みであるならば、モルヒネといった医療用麻薬を用いることに、なります。

痛みをとることを中途半端にして、治療を受けるべきでは、ありません。

痛みがある結果、食事量が減ったり、睡眠不足になって、体力が落ちる事もあります。体力が落ちると、病院の治療に耐えられなくなる事も、珍しくありません。

症状をとること、そして、体調を整えることを、第一目標にしましょう。その上で、病院の治療を受けましょう。

食道がんの治療では、その部分が、肝要になります。

食道がんステージ4や再発のすい臓がんは治る?それとも、末期で余命を数える段階?そして末期症状とは?

「ステージ4、再発=末期がん」と、思われがちですが、ステージ4でも、完治される方は、います。

私が考える末期とは、自分の力で歩くことも食事をすることもできないほど、弱りきっている段階と考えます。そのような段階にならない限りは、受けるべき治療はあります。

また、ステージ4(もしくは再発)にも、いろんな状況が想定されます。

肝臓に転移が1つだけある方
肺や肝臓に無数の転移のある方
すべての抗がん剤治療を試み、治緩和ケアを提案される方

上記の通り、ステージ4(もしくは再発)といっても、いろんな段階があるのです。

ステージ4や、再発であっても、寛解にもってこれることも、あるのです。


さて、ここでは、効果の期待できる抗がん剤治療が提案することができない段階の対応について、詳しくお伝えします。

このような段階は、病気に伴う心と体の痛みを和らげる治療、つまり緩和医療が中心となります。

痛みがあるときは、痛み止めの薬の量を調節する。
精神的に落ち込んでいるときは、カウンセリングを受けたり、抗うつ薬の量を調節する。

そのような治療を中心に行います。

もちろん、がんと診断された時期から、上記のことを、同時並行で行っています。「効果の期待できる抗がん剤治療が提案できない段階」は、これらを、より強化していくということです。

緩和医療を受けることも、より長く生きていくことにつながることは、証明されています。

抗がん剤、手術、放射線治療だけが、より長く生きていくための治療ではないことを忘れてはいけません。抗がん剤、手術、放射線治療を受けなくても、体調を整えることを心がけるだけでも、より長く生きられます。

そのために、漢方や薬膳的な食事といった東洋医学も、取り入れるべき価値のあることです。

そして、毎日の生活に、楽しみを持ちながら、生活できるようにしましょう。

最後に、まとめとなりますが、食道がんと戦うためには、以下の点に注意が必要です。

  • 抗がん剤治療、放射線治療、手術をバランスよく用いる
  • 病院での治療で、体力を消耗しないようにすること
  • 適切な漢方
  • 適切な食事内容

その結果、食道がんによる症状を、楽にできます。

食道がんを、もっと小さくしていくことも、できます。

余命宣告をされていたとしても、もっと長く生きることは、できます。そして、食道がんに負けない体を、作っていきましょう。

そのために、知っておくべきことがあります。

 

ライター紹介 ライター一覧

加藤隆佑

加藤隆佑

加藤隆佑

癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

がんの漢方外来も、運営しています。

これまでの経歴です。

医学部卒業後、秋田赤十字病院、手稲渓仁会病院で、消化器がんの診療に従事。現在は、小樽協会病院消化器内科主任医長

2015年には、緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」を出版させていただく機会をいただく。

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