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食道がんステージ2、ステージ3、ステージ4の抗がん剤治療と副作用と、治療の流れ

こんにちは。加藤隆佑です。

今日は、食道がんの、ステージごとの治療法と、治療の分岐点をお話します。

この分岐点をしっかりと認識すると、よりよい治療結果にすることができます。

ステージ2、ステージ3とステージ4の治療については、特に詳しくお伝えします。順序だてて、説明していきますね。

段階1、生活習慣による食道がんの予防

ふだんから、食生活を工夫したり、体を整える漢方を飲むとよいです。

また、アルコールや喫煙は、食道がんの危険を増やします。それらを避けることも必要です。

段階2、食道がんの早期発見

食道がんは、早期発見で、完治します。

早期発見のために、食道の内視鏡検査が有効です。食道がんになるリスクの高い方(食道の粘膜が荒れている方、タバコやアルコールを飲む方)は、定期的に、上部内視鏡検査を受けると良いです。

段階3、外科的な手術ができる段階で、見つかった食道がんの段階(ステージ1、ステージ2、ステージ3に該当)

安全に切除できる場合は、手術で食道がんを、切除してもらいましょう。

また、ステージ2とステージ3の食道がんの場合は、手術の前に、抗がん剤治療を行う施設もあります。その場合の抗がん剤は、シスプラチン+5-FUが用いられることが多いです。

診断がついた時点から、取り入れて欲しいことがあります。

漢方、薬膳的な食事といったような、東洋医学的なことを、加えるということです。

体を動かすことも意識していきましょう。そのようにして、手術や抗がん剤治療に耐え抜く力をつけることができます。

補足ですが、ステージ1で見つかった場合は、外科的手術のかわりに、「放射線治療と化学療法を併用した治療」になることもあります。手術と同等の治療成績です。

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段階4、外科的な手術で、食道がんを取り除いた段階(ステージ1、ステージ2、ステージ3に該当)

ここが大きな分岐点です。

再発の危険があります。

特に、再発の危険度が高いステージ2やステージ3の時は、手術後に、抗がん剤治療を、受けることが、推奨されています。

食道がんは、非常に再発しやすいがんなのです。

ステージ2の5年生存率は53.4%、ステージ3の5年生存率は26.1%です。

しかし、しっかり再発率をさげる抗がん剤治療は、まだ十分に、確立されていません。

そのような中で、はっきりしていることの1つは、以下のことです。

「手術前に抗がん剤治療を受けなかった方で、手術後に、リンパ節転移が判明した場合」は、手術後の抗がん剤治療は、再発予防に意義がある。

さて、「シスプラチン+5-FU」が、抗がん剤として用いられることが多いです。その場合は、負担のない範囲で抗がん剤治療を受けることは大切です。

しかし、それだけでは、十分な治療効果とは言えません。

さらに、漢方や、薬膳的な食事といった東洋医学的なことを、加えましょう。

そして、再発する確率を、さらに、0に近づけることができます。

この段階で、漢方や、薬膳的な食事を取り入れることは、非常に重要なのです。例えば、以下のようなデータがあります。

—–

877症例の胃がんの手術後の生存率と食生活の関連を検討した愛知がんセンターからの報告によると、豆腐を週に3回以上食べていると、再発などによるがん死の危険率が0.65に減り、生野菜を週3回以上摂取している場合の危険率は0.74になることが報告

—–

これは胃がんの手術後の生存率に、食事内容が影響を与えるというデータです。

食道がんでも、同じことは、言えるでしょう。

がんを抑えることと、食事内容には、強い関係があることを、知っておいてほしいです。

また、食事だけでなく、漢方も大切です。

漢方は、適切な内容で、必要な用量をしっかり飲みましょう。そのようなことをしっかりと助言できる方から、漢方を提案してもらうと良いです。

漢方は、インターネットでも、信頼できるものが、容易に入手できます。

ただし、不適切な漢方も多いので、注意をして購入することが大切です。

それ以外の注意点として、食道の切除のために、思ったように食事が取れなくなることが、あります。

食事の食べ方を工夫したり、薬膳的な食事を取り入れると良いです。

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段階5、遠隔転移はないが、大きすぎて手術では取りきれない段階(ステージ3の一部に該当)

放射線療法と化学療法を併用することにより、食道がんが、手術で取りきれる大きさに、なることを試みます。

「シスプラチン+5-FU」が抗がん剤として用いられることが多いです。

もし、手術で取り入れるくらいまで縮小したら、手術に踏み切ります。

段階6、食道がんが、再発した場合、もしくは、ステージ4の場合

肝臓、肺、腹膜、複数のリンパ節に、がん細胞がある状態のことです。この状態は、がん細胞が、体に広く散らばっていると予想されます。

抗がん剤治療が中心となります。

その治療により、体に広く散らばっているがんが、制御できたと予想される場合は、根治を目指した手術が、なされることも、あります。

また、「ステージ4=末期がん」と、思われがちですが、ステージ4でも、完治される方は、います。

私が考える末期とは、自分の力で歩くことも食事をすることもできないほど、弱りきっている段階と考えます。そのような段階にならない限りは、受けるべき治療はあります。

さて、最近は、抗がん剤治療が発達して、DCF療法(ドセタキセル+シスプラチン+5-FU)により、手術ができるまで、縮小させることができるケースも、増えています。

DCF療法以外には、以下のような抗がん剤が、用いられることも、多いです。

シスプラチン+5-FU
パクリタキセル
ドセタキセル+ネダプラチン

また、食道がんの再発に関して、ガイドラインより、以下の文章を抜粋しておきます。

—–

長期生存または完治する症例が少なからずあることも明らかであり、積極的治療が望まれる。

食道癌根治切除後の再発の治療法は,再発部位・形式やその範囲に応じて選択される。再発時の全身状態や手術操作範囲内の再発か否か,術前または術後に放射線照射がされているかなどでも治療法が変わる。

—–

私の著書である抗がん剤治療を受けるときに読む本のp26には、ステージ4のがんを、食事療法で小さくさせた事例があります。

食事内容に気をつけることにも、注意を払ってください。さらに、漢方をたすと良いでしょう。

東洋医学的な治療により、がんを抑えることができるというデータは、複数あります。

  • 適切な西洋医療
  • 適切な食事内容
  • 適切な東洋医学

以上の3つのことをバランス良く、活用することが大切です。

一部の方は、一切の西洋医療を拒否されて、非常に偏った食事療法だけを行い、逆に、がんを悪化させている方もいらっしゃいます。

そのようなことは、避けて欲しいです。

病院の治療をうまく利用しつつ、適切な食事内容をとり、適切な東洋医学的なことを取りこむと、非常に良いのです。

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段階7、食道がんステージ4や再発の段階で、すべての治療をやり終えて、緩和ケアを提案される段階

そのような段階であっても、有効な治療があることがあります。

以下のような治療を模索する価値はあります。

  • なんらかの治験も視野にいれることができないか?
  • 放射線治療を、本当にすることはできないのか?
  • 漢方を取り入れていたならば、今のままの漢方でよいか?

漢方を取り入れれば、楽に、1日でも長く生きられることに、つながります。

痛みがあれば、しっかりとりましょう。モルヒネ(オキシコンチン、フェントス)を、用いないと取れない痛みもあります。さらに、極力少ない量の痛み止めで、痛みをとる工夫も必要です。

一方で、痛みをとることを不得手とする医師がいるという問題点もあります。うまく痛みをとれないときは、他の医師に相談をすることも大切です。

仮に、抗がん剤、手術ができない段階であったとしても、やるべきことがたくさんあることは、覚えておいてくださいね。

繰り返しになりますが、漢方は、取り入れるべき治療の主役の1つです。緩和的な放射線治療も、有効なケースが多いです。

この段階における治療は、決まったルールがあるわけではないので、医師の力量が問われるところなのです。

食道がんに負けない体を作り、食道がんを克服していきましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

加藤隆佑

加藤隆佑

加藤隆佑

癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

医学部卒業後、秋田赤十字病院、手稲渓仁会病院で、消化器がんの診療に従事。現在は、小樽協会病院消化器内科主任医長

2015年には、緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」を出版させていただく機会をいただく。

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