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ロンサーフの大腸がんへの治療効果をアップさせる方法と副作用について

 2018/11/30 大腸がんブログ記事  

こんにちは。加藤隆佑です。

大腸がんの再発やステージ4の場合は、ロンサーフ(一般名は(トリフルリジン/チピラシル))という飲み薬の抗がん剤が、用いられることがあります。

3次治療以降に用いられます。

そしてロンサーフの治療スケジュールは、以下の通りです。

「1日2回、5日間連続経口投与したのち、2日間休薬する。これを2回繰り返したのち14日間休薬する」

ロンサーフの効果とは?

1次治療や2次治療では、効果がかなり期待できる抗がん剤が、用いられます。具体的には、以下の通りです。

「オキサリプラチン、イリノテカン、アバスチン、TS-1、ベクティビックス」の中から、何種類かを組み合わせる

そして、3次治療以降は、ロンサーフもしくは、スチバーガが、用いられます。

しかし、それほど劇的な効果が期待できる薬剤では、ありません。

臨床試験においては、約2.4ヶ月生存期間を伸ばすことが、できるという結果でした。

こちらに臨床試験の詳細があります。

ロンサーフの副作用と、スチバーガ(レゴラフェニブ)との比較について

医師の間では、ロンサーフを検討するときに、かならず、スチバーガという選択肢についても、検討します。

どちらを先に用いるのが良いかを、考える必要があるからです。

結論から言いますと、どちらを先に用いても良いです。効果も、ほぼ同じです。

そして、私は、ロンサーフの方が副作用が少ないので、ロンサーフを先に用いることが多いです。

ちなみに、スチバーガで、一番懸念すべき副作用は、手足症候群になります。

ロンサーフで、一番懸念すべき副作用は、好中球減少、白血球減少となります。

幸いにも、好中球減少は工夫をすることにより、かなり制御できます。

副作用の発症頻度の詳細も、以下に記載しておきます。

  • 白血球減少の出現頻度:80%(重度のものは30%)
  • 貧血の出現頻度:60%(重度のものは20%)
  • 血小板減少の出現頻度:40%(重度のものは10%未満)
  • 吐き気や食欲不振の出現頻度:60%(重度のものは10%未満)
  • 疲れやすいという症状の出現頻度:50%(重度のものは10%未満)
  • 下痢の出現頻度:30%未満(重度のものは10%未満)
  • 嘔吐の出現頻度:30%未満(重度のものは10%未満)

ロンサーフの効果を、高める方法とは?

ロンサーフと同時に、アバスチンという血管新生阻害薬を投与すると、より良い治療効果が期待できます。

検討すべき治療方法でしょう。

さて、ロンサーフを飲む段階になってしまうと、治療の選択肢がなくなってきている段階ともいえます。

そのようなときに、あなたが、今、取り入れていないことで、取り入れられることを、探してみましょう。

少しの工夫で、がんをグッと制御できることもあるのです。

取り入れるべきことは、こちらでも、説明しています。

大腸がんのステージ4でも楽に余命を伸ばす!再発転移の治療と末期の対応を医師が解説

ライター紹介 ライター一覧

加藤隆佑

加藤隆佑

加藤隆佑

癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

がんの漢方外来も、運営しています。

これまでの経歴です。

医学部卒業後、秋田赤十字病院、手稲渓仁会病院で、消化器がんの診療に従事。現在は、小樽協会病院消化器内科主任医長

2015年には、緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」を出版させていただく機会をいただく。

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