がん再発予防セミナーの修正点、並びに補足点
こんにちは。加藤隆佑です。
がん再発予防DVD(動画)をご購入いただきまして、ありがとうございました。
DVDリリース後も、新しい知見が得られたり、多数の漢方や食事療法の指導を通して、セミナーでお話していることの修正点が出てきました。
修正点について、ご一読のほど、宜しくお願い致します。
玄米のかわりに、分つき米を推奨
玄米は、食べ方を間違えると、体に負担を与えるので、注意して食べるように、お話しております。
一方で、注意して食べているつもりでも、体の負担を与えながら、食べてしまっている方も、複数いるという問題があることに、気がつきました。
そのような観点から、玄米ではなく、「3分つき(もしくは5分つき)のお米」を第一の推奨にします。
精米機を購入したり、お米屋さんで3分つきにしてもらいましょう。
「芽ぐみ米」という3分つきのお米も、おすすめです。
一部の方は、「玄米を食べないと、がんは克服できない」と思われている方もいらっしゃりますが、そのようなことは、ありません。
玄米を食さなくても、がんを克服されている方は、たくさんいます。
どうしても、玄米を食べたい場合は、たまに、食べる程度にしてください。そして、食べるときは、いつもよりも、ゆっくりと、しっかり噛んで、食べることを意識してくださいね。
例外として、玄米を発酵させて、食すること(例えば、玄米甘酒)は、オッケーです。
ただし、長岡式酵素玄米などは、体に負担がかかるので、推奨いたしません。
三分つきのお米にしても、消化がしっかりできず、体重が下がる方がいらっしゃいます。そのような場合は、七部つきのお米にしたり、雑穀米に変更してください。
オメガ3脂肪酸を取り入れてください。
セミナーでは、脂質の取り方のお話をしています。
オメガ6を控えて、オメガ3をたくさん取ることが大切です。
例えば、間食は、ナッツにするのも良いでしょう。
クルミはおすすめです。ちなみに、私は、クルミ、アーモンド、カシューナッツをミックスして食べています。
ピーナッツはどの程度の効果があるかはっきりしないために、推奨していません。
無塩・食物油不使用・添加物の無添加で、ローストしたものを選んでください。
また、オメガ3をいっぱい含む、インカインチオイルを、1日に小さじ2.5杯ほど飲むのも、非常に効果的です。
インカインチオイルは、amazonや楽天市場で購入できます。
インカインチオイルの代用としては、シソ油やアマニ油でも良いです。
またナッツを日常生活に取り入れている場合は、オイルの量の上限は小さじ2.5杯より少なくなります。
具体的にどのくらい少なくするかをはっきりと数値化できませんが、その辺りは直感に頼った対応で良いでしょう。
ちなみに、オメガ3脂肪酸を多少取りすぎても、体の害にはなりません。
ただし、鮮度が重要ですので、オイルの封を開けたら、1ヶ月以内に使用してください。
最後に、新たに注意すべき点について書きます。
最近、メーカーは、ショートニングやマーガリンをなるべく用いないで製品を作ろうという努力をしています。
しかし、ショートニングやマーガリンを用いない代わりに、問題となる添加物が使われるケースが多いです。
例えば、原材料にパーム油と書いてあるものは、BHAという酸化防止剤も使われているケースが大半です。これは体に非常に負担をかける添加物です。
多少摂取しても問題はないのですが、毎日摂取し続けることは避けないといけません。
ちなみに、BHAを記載する義務はないので、商品の原材料名のところには書かれていません。
また、食用油と書いてあるものは、どのような食用油を使っているかがわからないので、メーカーに確認する必要があります。
たまに、体に負担のかかる油を取り入れてしまうことはやむを得ませんが、あなたが頻繁に使う食材に食用油と書いてあれば、どのような食用油なのかをメーカーに聞くと良いです。
チリも積もれば山となるのです。
ちなみに、加熱で用いる油としては、遺伝子組み換えではない菜種から作った菜種油がおすすめです。
私の場合は、鹿北精油さんの菜種油をよく用います。インターネットでも購入できます。
油に関しての、補足として、上級者向けの内容は、こちらに書いています。
乳製品はOK
私は、口をすっぱくして、「乳製品は良くないです!」とお伝えしてきました。
しかし、最近になり、乳製品を食べても良いケースがあるという、結論に至りました。
詳細は、以下の通りです。
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よい環境で育てられた牛由来の乳製品であれば、よい。
よい環境で育てられた牛とは、自然に生えている牧草だけを食べて、育てられることが理想。
しかし、そのような牛は、希少であり、有機の飼料を使って、育てられたものも、良しとする。
同時に、日本人の7割が、乳糖不耐症である事実を忘れてはいけない。どれだけよい牛乳であっても、乳糖不耐症の方は、腸の負担になる。従って、ヨーグルトや、チーズという形で摂取するようにする。
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ちなみに、よい環境で育てられた牛由来の乳製品は、少ないです。
ほとんどが、いろんな物が含まれる飼料などで、育てられています。それらは、非常に大きな問題を、引き起こすと考えられます。
そうはいっても、よい環境で育てられた乳製品を探せば、少ないですが、あります。
それを用いて、ヨーグルトを作るのも、よいです。乳がんの方であっても、前立腺がんの方であっても、良いです。
この点は、以前の私の主張と、異なるものですが、今は、上の記載が、正しいです。
もしあなたが、「本当に大丈夫?」と、不安になるのであれば、無理に乳製品を取らなくても良いです。乳製品なしでも、健康的な生活を送れるのですから。
糖質制限食を、すすめません。
がんの治療において、厳格な糖質制限をやっている方がいます。
ちなみに、厳格な糖質制限食は、糖質を摂の取量を、1日30〜60gを目標にします。
私は、これをすすめません。
糖質制限食をすると、「一時的に」元気になることはあるのは事実です。そのことを目的に、短期間の糖質制限をすることは、あります。
しかし、長期的な糖質制限はすすめません。体に非常に負担がかかるのです。
この話をすると、「がん細胞は、糖質をエネルギー源にしているから心配です」いう声をききます。
このことは事実なのですが、体も糖質を必要としていることを忘れないでほしいです。
大切なことは、血糖値が高くならない食べ方です。
そのために、以下のことを気をつけるのです。
①精製された糖質(白砂糖、白米など)のとり過ぎを控える。
三分つきのお米、黒砂糖、ラカンカなどを用いると、血糖の上昇は緩やかになります。
②糖質の量を過剰にしない。
炭水化物をとり過ぎないようにしましょう。常識的な量にするとよいです。
③糖尿病の方は、適切な治療を受ける。
このような工夫が、血糖値が高くならないことに結びつきます。
あとは、血糖の上昇を抑えるものを取り入れるのもよいでしょう。
たとえば、キクイモに含まれているイヌリンはとても有効な物質です。
イヌリンは、天然のインスリンと呼ばれているくらいです。
動物性たんぱく質を、極端に制限はしなくてもよいです。
セミナーにて、動物性たんぱく質を取りすぎないことをお伝えしました。
そして、飼育環境がよい羊肉、卵、そして青魚を推奨していました。しかし、ここで誤解を与えしまった可能性があるので補足します。
良質な環境で育てられたものであれば、豚肉、牛肉、鶏肉なんでも構いません。
そして、植物性たんぱく質であれ、動物性たんぱく質であれ、良質な環境で育てられたものであれば、バランスよく摂取してください。
一方で、良質な環境で育てられた動物性たんぱく質を入手することは、難しいという問題点があります。
しかし、羊肉、鶏肉、卵に関しては、良質な環境で育てられたものを入手することは、それほど難しくはありません。
抗生剤や遺伝子組み換えを用いない飼料(理想は有機の飼料)や、牧草で育てられたことを確認できるものを購入するように心がけてください。
この点は非常に重要なことになります。
そして、そのようなお肉や卵をどうやって入手するかは、サポートメールで解説いたします。
動物性たんぱく質が多すぎると、腸内で不消化を起こしやすくなる。
そのような観点からは、「植物性たんぱく質の量>動物性たんぱく質の量」(もしくは「植物性たんぱく質の量=動物性たんぱく質の量」)にした方が無難でしょう。
「野菜炒めのときに、お肉を少しアクセント程度に入れるイメージ」でお肉をとり、「ステーキのようにドカンとお肉を食べること」を避けるイメージです。
良い環境で育てられた卵は、1日に1から2個は、食べると良いです。
コレステロール値をあげることがないことも判明しているので大丈夫です。とても、良質なたんぱく源になります。
また、海の汚染はひどいので、魚は放射能汚染の少なそうな産地の青魚を中心に、週に4〜6回程度にしてください。
同時に養殖の魚も避けて欲しいです。
以上のことに注意を払えば、動物性たんぱく質を摂取することに、抵抗を感じる必要は全くないです。
そして、たんぱく質の総摂取量は、体重の0.1%を意識してください。
例えば、体重が50キロならば、一日50グラムのたんぱく質を摂取するイメージです。もちろん、0.1%より少しくらい多くても大丈夫です。
とるべきたんぱく質で優先順位の高いものは?
納豆といった発酵食品・卵は、かなり優先順位は高い摂取すべきたんぱく質です。
また、植物由来のものたんぱく質としては、豆系のものを増やしましょう。大豆、ひよこ豆、赤いんげん、黒インゲン、青エンドウなどです。大豆に偏らず、いろんな豆を利用すると良いです。サラダにミックスしても良いでしょう。
「有機蒸しミックスビーンズ」という手軽に豆を取れる製品もあります。
豆腐だけとか、豆乳だけとかに偏った植物性たんぱく質のとり方はダメです。
そして、良い環境で育てられたお肉も、取り入れてください。
それ以外の小さな修正点と補足点
●訂正1
「胃がんの術後補助化学療法の無再発の割合は、TS-1という抗がん剤を用いた場合は、72.2%」とスライドに書いてある部分があります。
しかし、その数値は、間違いであり、正しい数値は、「65.4%」になります。
●訂正2
漢方の煎じる時間に関してですが、煎じる時間なのですが、60分煎じたほうがより効果的なことが、最近になり判明いたしました。
60分煎じてください。
●訂正3
びわの種を推奨していましたが、入手が少し難しくなりました。入手ができない場合の代替品は、杏仁(アンズの種の粉末)4グラムになります。
この経緯や購入先は、こちらをご参照ください(パスワードは数字の2です)。
入手できた場合は、びわの種でも大丈夫です。
人によっては、びわの種の方が飲みやすいと言われる方もいらっしゃいます。
•補足点
・訂正4
セミナーでは、子宮頸がんワクチンを打つべきではないと解説いたしました。
しかし、2020年にシルガード9という新しいタイプの子宮頸がんワクチンが発売されました。
このシルガード9は、安全性が高いことが予想され、打つ価値が非常に高いものです。
これが普及したら、子宮頸がんは、撲滅に近い状態になると予想されます。
今後も、セミナーの内容をバージョンアップすることがあります。その折には、ご連絡しますね。