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シングルマザーである親として、子供を残して死ぬわけには、いかない

こんにちは。加藤隆佑です。

がんになってしまった、シングルマザーの方が、いらっしゃいました。そして、まだ、独り立ちしていない子供がいるとのこと。

さらに、そのお子様は、自閉症をもっているとのことでした。

そのような方のサポートを、させてもらったことが、あります。

そのことを、通して、「親なきあと問題」ということを、知りました。

親なきあと問題とは?

身体的、精神的、知的障害を持っている子を親が介護していたとします。

その親が、亡くなったあとに、その子がどのような介護を受け、不自由なく人生を送ることができるか?

これが親なきあと問題です。

例えば、がんになってしまったシングルマザーのお子様が、自閉症といったようなケースは、あります。

そして、日々の生活を送るのがやっとで、漠然とした不安を抱えたまま過ごしているシングルマザーの方も多いです。

さて、親なきあと問題の可能性を抱えているならば、早めに信頼できる人に相談するのが良いでしょう。

そのことに関して、私が、弁護士の方から教えていただいたことが1つあります。

面倒を見てくれる人(ここでは後見人のこと)を、個人にお願いしない方が、良いとのことでした。

最近では、成年後見の申立を行ったケースの約60%で専門職後見人(弁護士,司法書士,社会福祉士,税理士)が選任されているというデータが発表されています

仮に、専門職後見人(弁護士,司法書士,社会福祉士,税理士)であったとしても、個人でやっている人に、依頼することは、非常に高いリスクがあります。

その理由は、専門職後見人の方が万が一、亡くなった時に、次にどんな人が後見人になるかが、全くの未知数だからです。

残念ながら、遺産が多ければ多いほど、お金目的の人が寄ってきます。そして、後見人のトラブルは多いです。だからこそ、信頼できる人にお願いしないといけません。

したがって、「次にどんな人が後見人になるかが、全くの未知数」というリスクを作ってはいけないのです。

頼むのであれば、数人のチームで動いている専門職後見人(弁護士,司法書士,社会福祉士,税理士)の方が、良いとのことでした。

親なき後の問題は、非常に難しい問題です。だからこそ、困ったら、信頼できる困った方に相談するのが一番です。

ちなみに、札幌では、こちらの方が、力を入れて、この問題に取り組んでいます。

ただし、理想は、がんを克服して、親子ともに、ずっと過ごせるように、していくことです。

がんに、打ち勝つ秘訣は、こちらです。

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」と、「大腸がんと告知されたときに読む本」を出版。

加藤隆佑医師の論文

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