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子宮体がんステージ3の再発を予防!手術後の抗がん剤の副作用に負けず、完治を目指す

こんにちは。加藤隆佑です。小樽協会病院という総合病院で、がん治療を専門として、働いています。

さて、今日の本題です。

ステージ3の子宮体がんの手術後の再発率を、より下げることは、できます。

再発率を0に近づけることを目指しましょう。

そして、がんに負けない体を作っていくのです。

子宮体がんの再発率を下げることはできる。その方法とは?

以前に比べると、より子宮体がんは治すことのできる病気になっています。

しかし、他の病気と大きく異なる点は、再発というリスクが常につきまといます。

子宮体がんのステージ3の場合は、約4割の方は再発するのです。

そのような治療成績では、十分ではありません。できれば、再発率を0にしたいです。しかし、現実的には再発を、0にはできないでしょう。

そうであっても、再発率をさらに、下げることはできるのです。

そのための方法を、お伝えしていきます。

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子宮体がんステージ3の標準的な治療の問題点と、注意点

標準的な治療とは何?

ステージ3の子宮体がんは、以下のような状態です。

がんが、子宮の外に広がっているが、骨盤より外までは、広がっていな状態。もしくは、骨盤内あるいは大動脈周囲のリンパ節に転移がある状態

下の図は、子宮体部、子宮頸部、骨盤の位置関係を知っていただくための、簡単な図です。黄色の丸は、がんです。

手術で、がんの切除を試みます。

手術による治療を受けた場合は、再発率を下げるために、抗がん剤治療を、受けることになるケースが大半です。

術後の抗がん剤治療は、負担のない範囲で抗がん剤治療を受けることは大切です。

さて、ステージ3と診断された方の中には、手術で、すべてのがんを、取り除けないと判断されることもあります

その場合は、以下のうちの、どれかの治療法を試みます。

  • はじめに抗がん剤にて、がんを縮小させてから、手術で、がんを取り除く。
  • 手術でがんを、取り除けるだけ取り除いた後に、取り除きれなかったがんを、抗がん剤で治療する。

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化学療法の効果

抗がん剤治療を術後にすることになったならば、以下のどれかの治療になることが多いです。

抗がん剤は、「パクリタキセル+カルボプラチン」や「ドキソルビシン+シスプラチン」が、広く用いられます。

しかし、最近は、「ドキソルビシン+シスプラチン」の副作用が強いので、用いられることが少なくなってきています。

そして、「パクリタキセル+カルボプラチン」による治療が主流です。

薬物療法を加えることにより、5から10%ほど再発率を下げることができます。

注意点として、「抗がん剤の効果は、再発率だけからみるわけではない」ということが、あげられます。

抗がん剤を受けないときに比べて、再発するまでの期間を先延ばしできたならば、抗がん剤を受けた利益を享受していることになります。

手術後の抗がん剤治療は、負担のない範囲で治療を受け、後遺症が残らないようにすることが、大切です。

ステージ3の子宮体がんの抗がん剤治療は絶対に受けるべき?

将来的に、再発するかどうか分からない以上は、負担のない範囲で抗がん剤治療を受けるというのが、妥当になってくるのでしょう。

一方で、以下のような事実があることを、忘れるべきではありません。

  • 抗がん剤治療を受けても、再発率は5から10%程度下がる程度。
  • 抗がん剤治療を受けなくても、再発しない人がいる。


以上を踏まえると、手術後の抗がん剤治療を受けるかどうかは、以下のことも含めて、検討しても良いでしょう。

  • 治療に対する価値観
  • 体力
  • 認知能力(薬の自己管理や副作用のセルフケアができるか?)
  • 経済的な問題

実際に治療を受けてみて、副作用で辛ければ、いつでも抗がん剤治療を、やめることは、できます。「辛くなったら、抗がん剤をやめよう」と気持ちで受けた方が、気持ちも少し楽になるかもしれません。

また、再発を抑えるのは、抗がん剤だけではないことを、忘れるべきではありません。

東洋医学(漢方)に効果はあるのか?

漢方を飲むメリットは、以下のようなものになります。

  • 手術後の体調を良くする。
  • 抗がん剤の副作用を減らす。
  • がんの再発を抑える。

西洋医学で用いられる薬に比べれば、漢方のデータの数は少ないです。

しかし、上記のことを支持するデータは、複数あります。

また、私をはじめ、漢方の専門医は、漢方が効果があることを、多数のがんの方への治療の経験から、分かっています。

漢方は、取り入れる価値の非常に高い治療です。

最近は、保険診療で漢方を処方できるようになっています。そして、漢方に、理解を示してくれる医師は、増えています。

ちなみに、より専門性の高い漢方を処方する医師は、煮出して(煎じて)飲む漢方を用います。

そちらの方が、概して、効果は強いです。

また、私は、インターネットでも、簡単に購入できるような漢方を購入していただき、煎じて飲んでもらうことが多いです。

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食事を工夫すると、再発率を抑えられるか?

877症例の胃がんの手術後の生存率と食生活の関連を検討した愛知がんセンターからの報告によると、豆腐を週に3回以上食べていると、再発などによるがん死の危険率が0.65に減り、生野菜を週3回以上摂取している場合の危険率は0.74になることが報告

上のデータは、「胃がんにおいて、食事内容を工夫をすると、再発が抑えられ、より長く生きられる」というデータです。

胃がんだけでなく、子宮体がんでも同じでしょう。がんを抑えることと、食事内容には、強い関係があることを、知っておいてほしいです。

子宮体がんの手術後の5年生存率

上記のデータは、2005年から2007年の間に、肺がんの診断や治療を受けた患者様に基づいたデータです。

つまり、10年前の治療に基づくものですので、現在の発達した治療であれば、よりよい治療成績になっています。

また、データは平均的、かつ確率として推測されるものであるため、すべての患者様に当てはまるわけではありません。

5年生存率のデータには、再発した方も含まれており、生存率は完治率を意味する訳ではありません。

子宮体がんの再発を抑えるための、抗がん剤治療の副作用は、もっと楽にできる。

抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えます。

特に髪の毛、口や消化管などの粘膜、あるいは血球をつくる骨髄は、影響を受けやすいです。その結果、脱毛、口内炎、下痢が起こったり、白血球の数が少なくなることがあります。

その他、全身のだるさ、吐き気、手足のはれ、しびれ、心臓への影響として動悸(どうき)、肝機能障害、腎機能障害が出ることもあります。

こうした副作用が、どの程度出るかに関しては、個人差があります。

副作用が著しい場合には、抗がん剤の量を減らしたり、抗がん剤治療の中断を検討することもあります。

副作用がひどいと、体力を消耗するからです。高齢の方ですと、そのことがきっかけで、寝たきりになることもあるのです。

寿命が短くなることにも、つながります。

あなたが、辛いと思っている副作用を、主治医に、しっかり伝えましょう。

あなたが、しっかりと伝えないと、主治医に分かってもらえないことが多いです。そして、副作用対策をしてもらいましょう。

医療技術の発達により、最近は副作用を、かなり取り除けるようになっています。

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抗がん剤の副作用を取り除くために、◯◯を伝えないといけない。

例えば、以前は、吐き気で悩まれる方が、非常に多かったです。しかし、最近は、そのようなことは、減りました。非常によく効く吐き気止めが、使えるようになったからです。

以前とは、比べものにならないくらいに、吐き気に悩まされずに、治療を受けられるようになってきています。

そのような事実があるにもかかわらず、吐き気に悩まされながら治療を受けられている方がいらっしゃるのも、事実です。

その原因として、以下の理由があげられます。

  • 副作用で苦しんでいることを、主治医が把握できていない。
  • 主治医が副作用対策を熟知していない。

本来であれば悩まなくてもよい症状に、悩まされることは、多いです。

普段から、医師とのコミュニケーションを、しっかりとることが、必要です。どうしても、副作用がとれない場合は、セカンドオピニオンで、他の医師の意見を聞きましょう。

私の外来にも、そのようなお悩みで、受診される方は、いらっしゃいます。

副作用の原因で、もう一つ忘れてはいけない理由は、過剰な量の抗がん剤が投与されていることがありることです。

もう少し具体的にお伝えします。

抗がん剤は、体重と身長から、投与量を計算しますので、体重が減ったならば、抗がん剤の量を、減量しないといけません。

しかし、なんらかの理由で体重が減ったにも関わらず、従来の体重の量で計算された抗がん剤の量が、投与されていることがあるのです。

それは、過剰な量の抗がん剤になり、強い副作用がでることになります。

体重の1kg程度の増減は、気にしなくてもよいですが、それ以上の体重の増減のときは、主治医に伝えるべきです。

抗がん剤による口内炎は、もっと楽にできます。

エレンタールという栄養ドリンクがあります。これを飲むと、抗がん剤によってできる口内炎を減らすことができるというデータがあります。

データの数は少ないのですが、その効果を実感して、診療に利用している病院も複数あります。

私もエレンタールの効果に驚き、よく用います。

広く普及していない治療で、あなたの主治医が知らない治療法であったとしても、効果的な治療法は、あるということは、覚えて欲しいです。

そして、あなたが、もし口内炎で悩まされていたら、主治医に処方してもらえないか、頼んでみてください。

ちなみに、私の書いた本にも、エレンタールの効果のことを、書いています。

諦めないでいろいろ調べてみると、あなたの悩みを解決できる方法が、あるものです。

ちなみに、私は、広くは普及していない治療方法であったとしても、しっかり調査します。

そして、良好な結果が出る可能性が高いものは、メール講座やブログなどで、ご紹介しています。

広く普及している標準的な治療だけが、治療でないのですね。

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抗がん剤による吐き気は、もっと楽にできます。

抗がん剤の副作用である吐き気を、もっと取り除くことは、できます。

最近になって、非常に効果のある吐き気止めがでたからです。

しかし、主治医が吐き気止めを適切に用いることができないために、吐き気を取り除くことができていないケースを、たまに見かけます。

そのような可能性があるときには、セカンドオピニオンなどで、他の医師の意見を仰ぐのも、よいでしょう。

また、あなたが、吐き気で辛い事を、伝えたつもりでも、伝わっていないことは、多いです。

そのような場合は、主治医に伝えたいことを、短い手紙に書いて、外来の診察の前に渡すとよいでしょう。

確実に、あなたの伝えたい事が伝わります。

あらゆる手段を使って、吐き気を楽にしましょう。体力の低下につながるので、必ず解決しないといけない副作用の1つです。そして、多くの場合が、解決できる副作用でもあります。

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抗がん剤によるしびれは、もっと楽にできます。

乳がんで、よく用いられる抗がん剤の1つであるパクリタキセル(もしくはドセタキセル)で、特に注意しないといけない副作用があります。それは、しびれです。専門用語では、末梢神経障害と呼ばれます。

後遺症としてしびれが残り、自分で歩く事が困難になったり、ボタンを自分でつけれなくなることもあります。

しびれに関しては、適切な対処が必要です。

主治医には、しびれがでたときには、報告して、適切な対処をしてもらいましょう。

しびれは、標準療法で用いられる方法では、十分に改善しないこともあります。そのような場合であっても、しびれを改善させる方法は、あります。

また、しびれが、なるべく、出現しないようにする予防法もあります。

また、代替療法的な手法を取り入れることにより、副作用を緩和させることも、できます。

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 子宮体がんの手術後に、定期的に受けた方が良い検査

検査

医師によって、若干異なりますが、多くは、以下のようなやり方で、検査をして、再発がないかをチェックします。

腫瘍マーカー(採血):3ヶ月に1回

CT:半年に1回

腫瘍マーカーが上がったらどうするか?

定期検査の検査結果で、腫瘍マーカーが少し上昇することがあります。腫瘍マーカが少し上がった程度では、不安に思う必要はありません。

しかし、右肩上がりに上昇する場合は、注意が必要です。

たとえ、正常域内であったとしても、右肩上がりに数値が上昇するときは、再発の兆候であることが多いです。

治療に、なんらかの工夫を付け加えないといけないサインと、言えるかもしれません。

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子宮体がんの手術後の食事で気をつけること

食事で、気をつけることは、たくさんあります。最低限気をつけてほしいことは、以下に記載します。

  • 規則正しい食事
  • 腹八分を心がけて、ゆっくりよく噛んで、食べる。
  • バランスよく、食べる。
  • アルコールをとりすぎない。
  • 便通を整える。

上記のものは、最低限すべきことです。食事とがんには、密接な関係があります。

いろいろ勉強して、がんに負けない体を作っていきましょう。

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子宮体がんの手術後の抗がん剤治療の治療費を、安くすることはできる。

抗がん剤治療は、かなりの費用が、かかります。大半の方は、高額療養費制度を利用することになります。

つまり、一定の金額を超えたら、それ以上を支払わなくても良いという制度です。

一方で、以下のようなケースもあります。

  1. 抗がん剤治療を外来で行った方が、医療費が安くなり、自己負担額も安くなるケース
  2. 月をまたがない形で治療をうけると、自己負担が安くなるケース
  3. 薬を多量に飲んでいるケースでは、本当に飲むべき薬のみに、絞って飲んで、薬剤費を減らせるケース

3番目にご紹介したケースは、よく見かけます。

本来であれば飲まなくてもよいお薬を、漫然と飲んでいるケースは非常に多いです。

ちょっとした工夫や、国の制度をうまく利用すると、あなたの負担を減らすことは、できます。

国の制度のことなどに関しては、病院のソーシャルワーカーに相談すると良いです。

再発の兆候で、知っておくべきこと

再発の症状として、知ってほしいこと

再発に特徴的な症状はありません。無症状で、再発することも、多いです。だからこそ、定期的に検査を受けることが必要です。

再発の起きやすい時期と場所

子宮体がんの再発の大半は、5年以内におこることが大半です。腟、骨盤、遠くの臓器(肺や肝臓など)に転移することが多いです。

その症状として、骨盤痛み、股関節痛、背部痛、脚の痛みがあります。

そのような症状がある時は、検査を受けた方が良いです。また、症状がなく、再発することもあるので、定期的な検査も必要です。

5年間は、気を抜かず、日常生活に気をつけつつ、定期的に検査を受けることが大切です。

万が一、再発が見つかっても、適切な対処を行えば、完治にもっていくことも、珍しくありません。

仮に、再発の診断となったとします。

体に負担が少なく取り除けるならば、手術が選択されます。放射線治療になることもあります。その上で、抗がん剤治療で、再び再発しないようにしていきます。

アメリカのガイドラインによると、放射線治療の適応のある腟への再発の場合ですと、5年生存率が70%になるとされています。

子宮体がんの再発を抑え、万が一再発してしまっても、がんに負けない体を作っていきましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

加藤隆佑

加藤隆佑

加藤隆佑

癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

医学部卒業後、秋田赤十字病院、手稲渓仁会病院で、消化器がんの診療に従事。現在は、小樽協会病院消化器内科主任医長

2015年には、緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」を出版させていただく機会をいただく。

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