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がんにも効果がある青黛という漢方の注意点

こんにちは。加藤隆佑です。

青黛は、中国では、かなりから使われている漢方であり、がんには有効性が高いことは分かっています。

ただし、副作用が問題になります。

従って、少しずつ量を増やして、体になじませながら、飲んでいただくことになります。

はじめは、0.5グラムの夕食前から飲んでみて、副作用が出なければ、朝食前と夕食前にそれぞれ0.5グラムです。

(2日くらい経過をみて)副作用がでなければ、各食前に0.5グラム、(2日くらい経過をみて)それでも副作用がなければ、夕食前1グラム、朝食前0.5グラム、昼食前0.5グラムです。

(2日くらい経過をみて)副作用がでなければ、夕食前1グラム、朝食前1グラム、昼食前0.5グラム、(2日くらい経過をみて)副作用がでなければ、夕食前1グラム、朝食前1グラム、昼食前1グラムという感じで増やします。

副作用としては、腹痛、頭痛、気分が悪いというものが約3割です。7割の方は、特に問題はありません。副作用がでるならば、副作用がでる前の量にするとよいです。頻度は低いですが、肝障害もあります。

かかりつけの医師で、定期的に採血で肝機能などをチェッックしてもらっている方が、飲む漢方と私は考えています。

さて、このお薬は、潰瘍性大腸炎でも、広く用いられたこともあり、どの程度の安全性があるかも、分かっている薬でもありました。

しかし、最近になって、副作用として新たに肺高血圧症というものが数例でて、その結果、国から、この漢方を飲むことに対して注意喚起がでています。

(4500人のうち4例程度の発症頻度のようです。また、やめると改善すると考えられます。)

肺高血圧症になった方の事例を検証してみると、抗アレルギー薬との併用が、肺高血圧症を引き起こしていると、予測されます。

従って、がんに対しては、比較的安全に飲むことができると私は考えます。

ただし、薬である以上100%ということはありませんので、そのようなリスクがあることを知っておいてください。

そして、万が一、息切れといった呼吸器の症状(肺高血圧症の症状)がでたときには、服用をやめて、呼吸器科をご受診ください。

これまでの事例をみてみると、やめれば、肺高血圧症は改善しています。

私は、青黛はとてもよい漢方と考えますが、副作用があることを知り、飲むかどうかは、自己責任の上でご判断していただき、決めていただくことになると思います。

ライター紹介 加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医
小樽協会病院の消化器内科主任医長

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

がんの漢方外来も、運営

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」と、「大腸がんと告知されたときに読む本」を出版。

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