こんにちは。加藤隆佑です。
私たちが日々の食卓で口にする卵。その卵がどのような環境で育てられた鶏から生まれているかを考えたことはあるでしょうか?
健康な鶏の卵を食べることは、さまざまなメリットを享受できます。
そこで、鶏の飼育方法、そして、健康な卵を手に入れるための方法について開設していきます。
日本で主流の「ケージ飼い」とは?
鶏の飼育は「ケージ飼い」と「平飼い」に分けられます。
日本で流通している卵のほとんどは「ケージ飼い」の鶏から生まれています。スーパーで見かける安価な卵の多くもこのタイプです。「ケージ飼い」の鶏は狭いケージの中で生活し、羽を広げることさえできません。
鶏にとってのストレスは非常に大きく、通常10年以上生きるはずの命が、2年弱で終わりを迎えます。その後は食肉用として利用されることが一般的です。
「健康に良い」とされる卵も、実際にはこのような「不健康な環境」で育った鶏から生まれていることが多いのです。
ケージ飼いがもたらす問題点
狭い環境では病気の蔓延を防ぐためにワクチンが使用されます。しかし、私たち消費者はスーパーに並ぶ卵がどのようなワクチンや薬剤の影響を受けたのか知る術がありません。
採卵中に抗生物質の使用は禁止されていますが、それ以外の期間に使用される可能性は否定できません。
また、ケージ飼いの鶏は、輸入された遺伝子組み換え作物の飼料が与えられたり、ポストハーベスト農薬が施された飼料が与えられることが一般的です。
この飼料には人工的な添加物も多く含まれており、ガンや生活習慣病の要因とも言われる成分が含まれています。
さらに、ケージ飼いの卵にはサルモネラ菌が付着している率が高いとされ、洗卵や塩素消毒が行われます。
しかし、この過程で卵の保護膜が失われ、雑菌が内部に侵入するリスクが高まることも指摘されています。
健康な卵はどこから来るのか?
自然に近い環境で育った鶏から生まれる卵には、驚くべき力が秘められています。
例えば、生活習慣病の予防、抗酸化作用、免疫力の向上、美肌効果、さらにはアルツハイマー病予防にも期待ができます。
これらの恩恵を受けるためには、鶏が健康であることが前提です。
平飼いの卵に注目しよう
「平飼い」とは、鶏をケージに閉じ込めるのではなく、自由に歩き回れる環境で飼育する方法です。
太陽の光を浴び、新鮮な空気を吸いながら、自らの脚で歩く鶏はストレスが少なく、その卵には自然の力が宿っています。
しかし、日本で流通している「平飼い」の卵は全体の1割以下です。
市場の9割以上は「ケージ飼い」の卵が占めています。
また、「平飼い」と一口に言っても基準が設けられていないため、養鶏場によってその飼育環境はさまざまです。
消費者として「平飼い」という言葉だけを鵜呑みにせず、本物の卵を見極める目を持つことが重要です。
本物の卵を選ぶポイント
健康な鶏から生まれた卵を選ぶことで、私たちの食事が持つ本来の力を取り戻すことができます。自然の中でのびのびと育った鶏から生まれた卵は、単なる栄養源を超えて、私たちの体と心を支える存在になるのです。
「食事をすることは、自然の恵みをいただくこと」
この原点に立ち返り、健康な卵を選ぶことで、体にも心にも良い食生活を目指していきましょう。
選ぶ際のポイントは以下の通りです。
環境
ニワトリが自然な環境で育っているかを確認しましょう。
大地の上で太陽を浴び、風を感じながら自由に動き回るニワトリは健康でストレスが少なく、薬剤も必要としません。こうした環境で育ったニワトリの卵には、自然の力が詰まっています
エサ
農薬や添加物が含まれていないエサを使用しているかが重要です。
遺伝子組み換え作物やポストハーベスト(収穫後農薬)フリーのエサを使った卵を選びましょう。人工的な栄養素を加えていない自然なエサが理想的です。
薬剤の不使用
健康な環境で育ったニワトリは薬剤に頼る必要がありません。
特に抗生物質などの薬剤を使用せず、自己回復力を重視している生産者の卵を選ぶと安心です。
洗卵
卵が合成洗剤で洗浄されていないかを確認しましょう。
平飼いで育てられたニワトリの卵はサルモネラ菌のリスクが低いため、洗卵しない場合も多いです。
人工添加物の不使用
卵に人工的なビタミンやヨードなどが添加されていないこともチェックしましょう。
また、有精卵であれば、ニワトリが自然な環境で飼育されている証拠です。有精卵はコレステロール値も低く、健康的です。
シンプルで自然な飼育と製造を行う生産者の卵を選ぶことが、体にも地球にも優しい選択につながります。
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