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がんの治療の予後をよくするものは、食物繊維の摂取量を多くすること

こんにちは。加藤隆佑です。

食物繊維を多く摂ると、がんの予後が良くなるという報告があります。かなりしっかりしたデータなので、間違いはないでしょう。

ちなみに、国の方針では、一日に成人男性で20グラム、女性で18グラムの食物繊維を摂ることを推奨しています。

さて、ここで、一つ質問です。

千キャベツというのがあります。さて、以下のものは、1袋に160グラム入っています。

この中にどれだけの食物繊維を含むかご存知でしょうか?

3択です。

①2.8   ②5グラム  ③6.2グラム

答えですが、①です。案外、少ないです。

実は、食物繊維を、「野菜だけ」からたくさん摂取するのは、案外難しいのです。

もちろん、ごぼう、ほうれん草、レンコンを毎日たくさん食べれば、野菜だけでもかなりの食物繊維を取れるでしょうが、飽きそうです。。。。

それなりの量の食物繊維を、ストレスなく摂取するならば、以下の食品を組み込むことが必要になることでしょう。

  • 分つきのお米
  • きのこ
  • 豆製品

これらは、食物繊維を多く含むからです。

食物繊維の量の詳細は、こちらをごらんください。

これらの食材は、DVDでご紹介した内容になりますが、食物繊維の視点からも、これらを取らないといけないことは、わかります。

そして、たまには、一日の食物繊維の摂取量を計算して見てください。

食物繊維の視点から食事内容を見てみると、より良い食事につながります。

注意点として、食物繊維をたくさん摂取してお腹が張る時は、無理にたくさん食物繊維を取らないでください。

執筆医師:加藤隆佑


癌治療認定医
内科学会認定医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
肝臓専門医

札幌禎心会病院がん化学療法センター長

(2021年9月までは、小樽協会病院消化器内科に所属)

消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。

緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」と、「大腸がんと告知されたときに読む本」を出版。

加藤隆佑医師の論文

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