梅肉エキスのがんへの効果は?本当の梅肉エキスの作り方を解説
こんにちは。加藤隆佑です。
梅肉エキスは、体調を整える力が強いです。
梅肉エキスを通して、体の免疫力をアップさせることが、できます。その結果、がんに体する抵抗力をつけることができます。
梅肉エキスは、取り入れる価値のあるものです。
しかし、市販の梅肉エキスには、いろんな添加物が入っています。理想としては、自分で作りたいところです。
そこで、本日は、梅肉エキスの作り方をご紹介いたします。
1、梅肉エキスの材料の選び方
梅には、実をならせる目的で作られるものと、花の観賞用のものがあります。後者の弱点は、実に苦みがあることです。
前者(有名どころとして、南高梅がある)を選ぶことが大切です。
可能ならば無農薬を選びましょう。
2、梅肉エキス用の梅の取り時期
九州地方を例にとるならば、5月下旬から6月上旬が取り頃です。そのあたりの時期になったら、毎日、梅を1つとって、中の種を取り出します。
その種をトンカチで割ると、仁がでてきます。
それを手でつぶそうとしても、つぶれない程度の固さになったら、最高の梅肉エキスを作る梅の時期といえます。
そうなったときから、1週間の間が、梅肉エキスを作るのに最高の時期なのです。
(調理風景の写真の中で、仁も写しています。その写真も参考にしてください)
ちなみに、時期が早いと、仁は、白い透明なドローとしたゼリー状です。
また、もっと熟して黄色くなった梅は、甘くなり、食用になります。例えば、梅干しです。そのような梅は、力が弱くなります。
そういう意味でも、梅肉エキスの梅は、梅干しよりも、ずっと力強いのです。
梅をとったら、一晩水につけて、アクをとります。そして翌日に調理に入ります。
最高のものを作るときは、2日前に取ったものではダメです。前日にとったものを使うのです。
時間がとったものを使うと、調理の過程で、果肉と果汁をしっかりと分離できなくなるのです。
(2日前に取ったものであっても、味が少し落ちますが、梅肉エキスはできます。ここで書いているのは、理想的な梅肉エキスのお話なので、実際は、あなたができる範囲で作ることが大切です。)
ちなみに、前日にとったものを手に入れられない方も多いことでしょう。
その場合は、一晩水につける行程をはぶいて、調理してください。
3、梅肉エキスを作る工程
工程1
それでは、工程にはいってきますね。
水につけた梅を、ざるにとります。ふかなくてもよいです。
ヘタを上にして、つぶします。以下のような機械があると楽ですが、なければ、手作業でやっていきましょう。
そうすると、種と果肉に分けやすくなります。
果肉を低速ジューサーにかけて、果汁とカスに分けます。
果汁をさらし(二重の方がさらによい)でこします。果汁には泡もいっぱい入っていますが、それも一緒に、こしてくださいね。
こすときに、しぼってはだめです。自然な流れの中で、こしていきます。
そのようにしていても、最後の局面に入ると、カスがたまって、こされなくなります。そうなったら、力をいれて、しぼってもよいのですが、しぼるときは、別の容器に、その絞り汁をいれます。
その理由は、力をいれてしぼったときに、果肉の繊維もまざってきてしまうからです。
力をいれてしぼってこした果汁は、もう一度、こして、その上で、まぜてください。
そして、沸騰させます。グラグラしだすと、泡が吹きこぼれるので、注意してください。
酸が強いので、土鍋か、琺瑯の鍋にしてくださいね。
泡が吹き出そうになったら、かき回しつつ、火力の調節をしてください。
安定した火力になり、吹き出ることもなくなったら、あとは、待つだけです。その間は、かき回すことはしなくてよいです。
もしアクがでてきたら、かき混ぜ続けると、アクは消えます。
2/3の量になるくらいまで蒸発させます。
工程2
さて、最高の薬効のある梅肉エキスを求めるならば、種も一緒に使うべきです。
沸騰させている最中に、種の処理をしましょう。
(種の処理をしている最中に、こした果汁が2/3以上蒸発しないように、気をつけてください。種の処理に時間がかかりそうならば、火をとめてから、種の処理をしましょう。)
ここから先は、種の処理についてお話してきます。
種は以下のようになっています。
これを、とんかちで種を割ります。強く割ると、核の中の仁が粉々になります。粉々になると調理しにくくなるので、仁が粉々にならない程度の強さで核をくだきます。
コツは、スナップをきかせて、割るとよいです。
さて、種が仁と核に分離されました。
そして、仁を水の中につけます。そして、水の中で表面の薄皮をはぎます。
薄皮をはいだら、仁の処理は終わりです。
最後に低速ジューサーにかけて、液体の部分を抽出します。
その液体の部分を、先ほどと同じようにこして、煮詰めている果汁にまぜます。
工程3
混ぜたら、さらに煮詰めていきます。1/3から半分くらいの量になったところで、湯煎にします。
ちなみに、量だけでなく、色も、湯煎にするタイミングを教えてくれます。
はじめに、緑ががかった液体か、茶色味がかかる一歩手前になる頃、湯煎に切り替えるのです。その頃は、1/3から半分くらいの量になっているとも、いえます。
湯煎に切り替えるタイミングが遅くなると、味に、酸っぱさが強くなります。
こんな感じに湯煎の道具を設定してください。
耐熱ガラスに水が1/3くらいはつかるようにします。
コツは、100度弱で湯煎すること。100度強ではダメです。味が落ちるからです。
100度強とは、湯煎の鍋と、水をいれた鍋の間から、湯気がモクモクとでるような状況を指します。
湯気がでない程度で、湯煎していきましょう。
しかし、火力が弱すぎてもだめなので、少しコトコト音がしつつ、さらに、湯気が出過ぎない程度がよいです。
もちろん、湯煎される果汁からは、湯気はでていてかまいません。
あとは、ズーとかき回し続けます。
耐熱ガラスの方が、底が見えるので、空焚き(つまり、耐熱ガラスに水がつかっていないということ)は避けられます。
初心者の方は、耐熱ガラスがよいでしょう。
しかし慣れて来たら琺瑯の鍋がよいです。熱伝導がよく、より短時間で湯煎が終わるからです。
今回は6キロの梅で調理していますが、湯煎の時間は3時間くらいかかっています。
あわらず、ゆっくりと、湯煎しましょう。一日で処理するのが大変ならば、毎日少しずつ湯煎してもらってもかまいません。
ここの処理を急ぐと、味が落ちます。
さて、はじめは、緑色をしていたのが、だんだんとタール状になってきます。
さて、ある程度の固さになったら、火をとめて完成です。
(耐熱ガラスで時間がかかったために、琺瑯の容器に変えて、湯煎しています。)
火を止めるのが早すぎては、ダメです。水気が多くなり、長期保存ができなくなります。
(とはいっても、冷蔵庫にいれておけば、数ヶ月は持つでしょう。しかし、しっかりと処理したら、数百年でももつのです。)
以下の動画をみてください。
湯煎している鍋のはじに、濃くなったエキスをかけます。そして、それを、湯煎していたヘラできれいにしようとしても、動画の程度に、鍋のはじに、へばりつけば、合格です。
以下のような状態ですと、合格ではありません。
湯煎を止めるタイミングの1例をだしていますが、慣れてくると、ヘラでかき回しているときの抵抗感、色、匂いなどからも、分かるようになってきます。
ヘラからたらしたエキスが、直線上になって、したたれ落ちるのも、1つの湯煎をやめるタイミングのサインになります。
ちなみに、湯煎しすぎると、冷やしたときに、硬くなりすぎて、飲みにくくなります。
最後に煮沸した容器にいれて、完成です。
上の写真は、煮沸しているときの写真。その後、乾かします。
上の写真は、完成したものです。
夏場は、泡がでることがあるので、冷蔵庫保存してくださいね。
ここまでの過程を実際に作ってみた方ならば、分かるかと思いますが、とても労力のかかったものです。
本当の梅肉エキスを作るためには、手作業でないと作れません。